【あの一言】
2022年・日本の景気はこうなる
三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部・小林真一郎主席研究員 今後の日本経済はおそらく緩やかに回復というシナリオになる。景気が一段と強くなっていくためには成長と分配の好循環が達成されることが不可欠となる。企業にとってみれば賃金というのは固定費になるので、今の感染状況が完全に終息すれば企業も安心して賃金を上げることができるのだろう。
2021/12/26 BSテレ東[日本はこうなる!?~2022年を生き抜くビジネス戦略~]
三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部・小林真一郎主席研究員 うまくいけば、順調に景気は回復していく。その場合、まずはリベンジ消費が盛り上がる。対面型サービスの需要が年内、年明け以降、順調に持ち直していくことが期待される。それから自動車の生産と販売が持ち直していく。これまでは半導体不足の影響などで自動車の生産制約というのがあり、販売だとか生産が抑制されることが、景気の足を引っ張っていた。その動きが徐々に解消されてきている。今後自動車の販売が景気を押し上げる要因となる。さらに経済対策の効果が出てくるということもある。子どもに対しての給付金の支給、GoToキャンペーンの再開でサービス需要が盛り返してくる。しかし、コロナの問題は落ち着いているとはいえ、いつまた感染が拡大しないとも限らない。コロナ感染が拡大する心配、警戒感も消費者にはある。生活様式、産業構造も変わってきている。インバウンド需要も戻ってきていない、コロナが落ち着いても戻らない需要というのもあるだろう。人手不足の問題や需要があっても十分に供給できない問題が発生するリスクがある。
2021/12/26 BSテレ東[日本はこうなる!?~2022年を生き抜くビジネス戦略~]
|