【あの一言】
問われる岸田外交の姿勢「核兵器のない世界」
元外務事務次官・前駐米大使・杉山晋輔 核兵器国と非核兵器国の対立をいたずらに煽って、核のない世界が実現できるかと言えば、現実にそういうことをやっても自己満足にしかならない。だから核兵器禁止条約を作ってもこの中に中国、ロシア、米国、フランス、北朝鮮など核兵器国は入ってない限り、こうした条約をやっても対立を煽るだけ。そんな条約に日本が参加することはおかしい。
2021/11/10 BSフジ[プライムニュース]
産経新聞ワシントン駐在客員特派員・麗澤大学特別教授・古森義久 核に対する日本の態度は基本的な矛盾がずっとある。矛盾を矛盾じゃなくしてうまく練り上げて外交的な成果をあげた最大の功績は杉山駐米大使にある。杉山前駐米大使は当事者だったし、広島での会談をうまくプレゼンしていた。一般の感覚で「核兵器をなくせ」と言っていることと、「核兵器があるから日本の安全保障が守られている」と言うこととは矛盾している。核を全廃しようというのは少なくとも国政のまともなアジェンダでこれをやろうということはないし、オバマ元大統領も言葉で「核なき世界」といっただけでノーベル平和賞をもらったが、実際には何もしていない。むしろ核兵器は増えている。
2021/11/10 BSフジ[プライムニュース]
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