【あの一言】
<トップNEWS>約束の支援達成されず・途上国の脱炭素化巨額必要
番組アナウンサー COP26でインド・モディ首相は「約束された支援が達成されていない」と批判をし、「早期提供を期待している」と表明した。約束された支援とは2009年にデンマークで行われたCOP15において「2020年までに先進国が年間1000億ドルの支援をする」という目標のこと。OECDによると、2019年は796億ドルであり、2020年もおそらく1000億ドルの支援は達成できない。過去、達成したことがない。そんな中で外務省によると日本の支援は毎年約115億ドル(1兆3000億円)の支援を実施してきており、先進国のなかでも最大規模となる。
2021/11/03 テレビ朝日[大下容子ワイド!スクランブル]
ジャーナリスト・柳澤秀夫 COPが開かれるたびにメディアで大きく取り上げられるが、実質的に温室効果ガスをどうやって削減するかということをどこまで真剣に考えているのかは疑問。目標を掲げるのもいいし、資金面でサポートすることも必要だが、問題の本質である温室効果ガスの量を減らすためにどうやってやるのかという「HOW」の部分が全然深まって議論されていない。日本に至っては「金を出すから日本の石炭火力については目をつぶって欲しい」と言っているように見えてしまう。途上国の支援と同時に自国の中でどれだけ温室効果ガスの削減を実現できるのか。その実現可能性について踏み込んでいないことが若い世代からすれば、例えばグレタ氏が言うように「ブラブラブラ(適当に言い訳をしている)」というように見えてしまう。
2021/11/03 テレビ朝日[大下容子ワイド!スクランブル]
弁護士・萩谷麻衣子 CO2国別排出量の算定の仕方に問題がある。今の算定方法だとCO2の産出国。モノを作っている国で排出量を国別で計っている。そうなると先進国はコストが低い途上国に工場を移し、そこで作られたものを先進国が輸入することになる。生産国になっている途上国の排出量は上がるが、輸入している先進国の排出量は下がる仕組みになっている。そこに途上国としての不満がある。
2021/11/03 テレビ朝日[大下容子ワイド!スクランブル]
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