【あの一言】
10/14・TSMC・半導体工場を日本に
早稲田大学ビジネススクール教授・入山章栄 日本は残念ながら半導体の競争力が落ちてきている。世界的にはこれからの10年で半導体は100兆円市場になるという見方もある。今回のようなことをきっかけにして新しい分野の半導体に日本企業が乗り込んで成長産業になってほしいという意図が政府に強くある。大事なことは経営力で集めているだけではだめ。半導体にはシリコンサイクルというのがあり、変動が激しい。適切なタイミングで大胆に投資をするという、ある意味で胆の据わった投資が大事。特にこれからは技術変革が非常に激しくなるので、次世代の技術にどんどん投資していくべき。最近だとサムソンがニューロモルフィック半導体という人間の脳の構造を半導体に移す半導体の開発を始めている。こうした未来を見据えた大胆な投資ができる経営力・経営者が不可欠。
2021/10/16 BS-TBS[Bizスクエア]
播磨キャスター 今や産業の心臓・頭脳とさえ言われている半導体。台湾から買っているだけではいざ台湾で何かあった時にはどうするんだということで、経済安全保障上の理由から国を挙げて日本に来てもらいたいと誘致を進めてきた。総事業費が1兆円と言われている中で半分の5000億円を国庫から出すとしているが、これは異例のこと。そうやって生産拠点を持って来ることは大事だが、生産工場を作った上で日本の関連産業をどうやって育てていくかが大事で、そこまで見通す必要がある。これまでも政府がお金を突っ込んだところはうまくいかなかったケースが多い。
2021/10/16 BS-TBS[Bizスクエア]
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