【あの一言】
ノーベル物理学賞に眞鍋
BSテレビ東京解説員・豊嶋広 眞鍋氏のノーベル物理学賞受賞は気候変動問題の科学的根拠となっている温暖化理論について揺ぎない価値を示したといえる。眞鍋氏は受賞後に「タイムリーな賞だ」と喜びを語ったが、この“タイムリー”にはいろんな意味合いがあるだろう。ひとつは今月末に英国・グラスゴーで行われる世界的温暖化対策会議「COP26」を意識していたことがあるかもしれない。「IPCC気候変動に関する政府間パネル」は国連が主導となって作られた組織だが、いろいろな節目で報告書を出している。眞鍋氏の研究の本丸というのは二酸化炭素の濃度が気候に与える影響だが、1990年発表のIPCCの第1次報告書にも眞鍋氏の研究成果が引用されている。
2021/10/06 BSテレ東[日経モーニングプラスFT]
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