【あの一言】
米国同時多発テロから20年
経済アナリスト・ジョセフクラフト 多くの米国人はこの20年は何だったのかという思いになっている。今回のアフガニスタンで最も大事なポイントは米国とアフガニスタンあるいはテロだけの問題ではないこと。下手をすれば戦後最大の米国の外交政策の失態になりかねない。バイデン政権の国内基盤は非常に弱体化している。これにつけこんで中国、ロシアが第二のクリミア、台湾に侵攻する可能性もある。日本にとっても重要な国際秩序の問題に発展しかねない。
2021/09/11 BSテレ東[日経プラス9サタデー]
日本経済新聞編集委員・大石格 冷戦の時代は核兵器どうしで米国とソビエト連邦がにらみ合っていた。ソ連も核兵器を撃ち返されて自国が亡びることは望んでいなかった。テロの時代に入るとテロリストは領土を持っているわけでもないし、自国民がいるわけでもない。反撃される場所もない。つまりテロリストが一方的に攻撃をするだけということ。米国が核兵器をどれだけ持っていても自分達の攻撃を防ぐ方法がない。大きな破壊力を持ち、持ち運び可能な小さな爆弾を防ぐ方法はなく、米国でさえ防げない。
2021/09/11 BSテレ東[日経プラス9サタデー]
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