【あの一言】
韓国の「半導体」と米中
愛知淑徳大学教授・真田幸光 サムスンとTSMCの決定的な違いは、TSMCの工場は台湾の中にしかないので輸出はしている。今度茨城県に出てくるかもしれないというのは日本にとってはむしろ朗報。そこで日本とのタイアップをきちんとしてくる形になれば日本にとっても勝機が出てくるかもしれない。たぶんTSMC創業者は中国も含め世界に必要なものやサービスを安定的に米国の許す範囲で供給したいと考えている。サムスンは中国に工場を沢山持っていて人質を取られているのでTSMCのような振る舞いは出来ず、政治の流れに飲み込まれる、しかも総帥は捕まっている。
2021/04/14 BSフジ[プライムニュース]
愛知淑徳大学教授・真田幸光 TSMCの創業者はもともと中国生まれだが国民党系で中国から米国に行って米国で教育を受け、台湾に引っ張られて科学院院長をやってTSMCを建てた。米国ではテキサスインスツルメンツにいたことがあるので半導体の国際情勢を歴史の中で体験してこの会社(TSMC)を作った。ひとつの懸念はもともと国民党系ということで中国とのつながりもそれなりに持っていたはずで、100%米国贔屓かは分からない。香港情勢を見た台湾は中国に大きく飲み込まれるのではないかとリスクを強く感じている人が増えている。各企業の判断にも影響してくる、中国と距離を置かなければと感じているかもしれない。TSMCの創業者はたしか米国籍を持っている。国際情勢の中できちんとした立ち位置を見極めて上手に立ち回りをしてくるだろう。米国はそれを利用する形になる。
2021/04/14 BSフジ[プライムニュース]
|