【あの一言】
日本の半導体技術と米中
愛知淑徳大学教授・真田幸光 (米国・マイクロンテクノロジー、ウエスタンデジタルがキオクシアの買収を検討しているのは)端的に言うとキオクシアの中から株主である韓国を追い出し、日米でキオクシアを育てていくという方向転換をするのだと思われる。今の流れの中でサムスンや中国の企業が出てきた時に彼らは母屋を取られる危険性がある。そうなる前に足元を固めるという意味でキオクシアは美味しい材料。経済的にメリットがあるということ。日米で強いテリトリーを作っていくことを考えている。噂話だがこの買収の過程あるいは終わった後でキオクシアは恐らく増資をして一気に大きくしてくる。多分、米国や英国のマーケットで資金調達してくる。
2021/04/14 BSフジ[プライムニュース]
ジャーナリスト・元日本経済新聞編集委員・鈴置高史 産業論的にも米国の半導体屋はキオクシアと一緒になったほうが良いし国益にも良い。米国の企業は結構国益を考える。韓国がレッドチームに入ったと認定になったのは、最近米国で戦略的競争法の草案が発表されたが、その中でも通信半導体戦略で韓国を入れていない。韓国は米国に使うなと言われたがファーウェイの通信機器を使い続けている。米国のキャッチフレーズの1つはクリーンネットワーク、ファーウェイの怪しげな機器を使わない通信ネットワークを作る、だから韓国も入れない。韓国にメモリのシェアをこんなに大きくしておいたら後が危ない。それは日本が1980年代末に米国にやられたことと同じ。
2021/04/14 BSフジ[プライムニュース]
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