【あの一言】
特集・バイデン政権の対中姿勢は
早稲田大学教授・中林美恵子 バイデン次期大統領は中国の国際的なスタンスをよしと思っていないにしても、表面上は融和的な雰囲気を作ろうとする所がある。そうするとメッセージがきちっと外に伝わらない可能性がある。日本からすればどのようなスタンスととればいいのか、手さぐりになってしまう。バイデン政権を見るにあたって議会を見ておく側面もある。議会では中国に対する強硬策が通っているが、ほとんど全会一致に近い。民主党の議員も一緒になりいろんな法案を通してきた。バイデン政権になってもその圧力は残る。国民の中国に対する不信感がものすごく高まっている。
2021/01/16 BSジャパン[日経プラス10サタデー]
自民党参議院議員・松川るい 今度、インド太平洋調整官に就任したカートキャンベル氏がフォーリンアフェアーズに1月12日に書いた論文とか、サリバン大統領補佐官とキャンベル氏が共著でコロナの前に書いた論文などいろいろ見ていくと、中国との共存を念頭に置いている。トランプ政権はポンペオ演説にあったように共産党のままだと危険なのでこれを変えねばならないというのがあった。バイデン政権はトランプ政権と比べ軍事安全保障面に関する言及が少ない。中国から尖閣諸島に向けて圧力を受けている日本としても、南シナ海で台湾の防空識別圏を越えて圧力が増えていることなど色々問題があるので米国の新政権と一刻も早く話をし、開かれたインド太平洋の戦略を進めることについて心あわせをし、日本がリーダーシップを取ってやっていく姿勢を積極化しなければいけない。
2021/01/16 BSジャパン[日経プラス10サタデー]
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