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2024年05月04日(土)
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【あの一言】
米国大統領選・総括とバイデン次期政権の行方
早稲田大学教授・中林美恵子
スーザンライスさんが現職だった当時、「私は第2のキッシンジャーになりたい」と言ったこともある。2017年には北朝鮮に対して「完全に核放棄をさせることは無理だから核抑止でやっていった方がいい」との発言もした。ライスさんが国務長官になった場合、日本は先入観を取り払い果敢に挑むしかない。ただし、ベンガジの米国大使館の攻撃の問題などで失敗をしたことがあり、親中派とも見られているので1月5日の上院選の結果次第では承認の問題でごたつく可能性もある。
2020/11/15 BS朝日[激論!クロスファイア]

早稲田大学教授・中林美恵子
初めての電話会談で一番コアな合意を取り付けられたのは重要。オバマ政権時代にはヒラリークリントン国務長官が日米安保の5条が尖閣諸島に適用されるという話しが出て、トランプ大統領の時には発言だけではなくて、これを文章にまで書いてくれた。着々と日本は駒を進めている。日本ペースに持っていくという意味では調整型で時間がかかるバイデン前副大統領の方が大変かもしれない。日本から果敢に攻めていく必要がある。
2020/11/15 BS朝日[激論!クロスファイア]

早稲田大学教授・中林美恵子
結果的に北朝鮮が核放棄をしたのか、中国が少しでも民主的な方向に興味を持ったのかといえば、行動を変えることにはならなかった。これを変えていく力というのは二国間の交渉では非常に難しい。やはり集団になってルールに基づいたものにしていく強制力が必要だが、バイデンさんにそこまでリーダーシップがあるのかどうかを見ていく必要がある。
2020/11/15 BS朝日[激論!クロスファイア]

キヤノングローバル戦略研究所研究主幹・宮家邦彦
先日、電話でバイデン前副大統領と菅総理大臣が話した。儀礼的な電話かと思っていたが、米国側は安全保障条約5条の尖閣への適用を言ってきた。オバマさんの時まではなかなか大統領レベルでそれをいうのは嫌がっていたが、それが意外に早めにできたということはオーソドックスな同盟国重視、国際協調、中国を念頭にした日米安保を大事にするという方向性は見えた。
2020/11/15 BS朝日[激論!クロスファイア]

早稲田大学教授・中林美恵子
トランプ大統領はサイバーセキュリティを担当する長官まで首にしてしまった。これから1月20までの間に何をトランプ大統領がしてくるかによってバイデンさんが立ち上げるはずの様々な戦略に足かせがつけられてくる。
2020/11/15 BS朝日[激論!クロスファイア]

キヤノングローバル戦略研究所研究主幹・宮家邦彦
ポンペオ国務長官は「台湾は中国の一部ではない」と言い出している。あと2か月しかないのでやぶれかぶれになっている。トランプ政権の間に中国に厳しい政策をどんどん進める、既成事実を作り後戻りできないようにしようとしているのではないかと訝る人もいる。
2020/11/15 BS朝日[激論!クロスファイア]

キヤノングローバル戦略研究所研究主幹・宮家邦彦
バイデンが副大統領だったオバマ政権2期目に米国の対中政策は変化が既に始まっていた。中国が米国に対しチャレンジをしてきたのは、オバマ政権2期目。米国に対してかなり強硬になってきた。オバマ政権にいた親中派はどんどん信頼性を失っていった。この流れでトランプ大統領が出てきた。オバマ政権が親中だったとか中国にやさしかったとは全然思えない。
2020/11/15 BS朝日[激論!クロスファイア]

早稲田大学教授・中林美恵子
根本的には(対中政策は)変わりようがない。時代背景が変わってしまった。中国があれだけ強大になり、海洋進出や宇宙進出、サイバーの分野でも非常に技術を高めた。経済的に潤うとどんどん軍事費につぎ込んでいく。これは世界の秩序に対する不安定要因。ましてやそれが民主主義国家でないわけで香港を見てもチベットを見てもウイグルを見てもこのまま中国と経済だけうまくやっていけばいいではないかという時代は容認できるものではない。米国人の8割が中国に対する不信感を持っている。欧州もそう。コアの部分は全く変わらない。議会は民主党も共和党もなく対中強硬路線で一致している。ただバイデンさんは習近平国家主席と何度も会っているし、長い外交経験もあるので表面的には角が立つようなことはしないだろう。中国の環境政策やWHOでパンデミックの問題、関わっていかなければならない問題があるのでバイデン前副大統領は表面的には大人の言葉遣いをするのではないか。
2020/11/15 BS朝日[激論!クロスファイア]

早稲田大学教授・中林美恵子
バイデンさんは二国間の協議ではなく、多国間できちんとやっていくということと、同盟国を大事にするということを明確にしている。日本などは同盟国であるにも関わらず鉄鋼アルミに関税をかけられて、プライドが傷つけられる状況になっているが、おそらくバイデンさんは早々にそれを取り下げて、国際協調、同盟国重視と言うものをある程度実戦してくれるのではないか。
2020/11/15 BS朝日[激論!クロスファイア]

キヤノングローバル戦略研究所研究主幹・宮家邦彦
米国は移民の社会で元々分断している。奴隷制もあったわけで、白人、ヒスパニック、アフリカ系、アジア系もいる。その分断をまとめてきたからこそ合衆国なわけで、そこで穏健な保守派と現実的なリベラルが頑張ってきた。この人たちが議会、大統領になって分断されている国をまとめてきた。分断が本当に危なくなった時にリンカーンのような人が出てきて奴隷解放宣言をやり、北部のピューリタン的、理想的なものが常に勝ってきた。だから米国は未だに続いている。今回また同じようなチャレンジが今度はトランプ現象として出てきた。
2020/11/15 BS朝日[激論!クロスファイア]

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