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2024年05月06日(月)
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【あの一言】
大和総研・熊谷チーフエコノミストの最新分析・コロナ不況“リスクシナリオ”
大和総研専務取締役・調査本部長・チーフエコノミスト・熊谷亮丸
感染収束シナリオは政府が第一から第四ステージまで言っているが、第四という一番悪いところにはいたらずになんとか1~3ぐらいまでで持ちこたえて、地域単位の自粛の要請はあるにせよ、全国一律の緊急事態宣言のようなものは回避されたとの前提で-6.0%。他方ではもう1回感染が広がるリスク。10~12月期にステージ4(爆発)というステージまでいってしまい、1か月ぐらい全国で緊急事態宣言が出てしまった場合の二番底シナリオでは-9.3%。蓋然性は高くないが、万が一、金融システムのところが悪くなり、貸し渋りだとか貸しはがしというものが落ちてしまう金融危機シナリオでは-16.2%となる。感染収束シナリオはちょっと楽観的すぎるし、徐々に二番底のリスクが出てくる認識。
2020/08/21 BSフジ[プライムニュース]

大和総研専務取締役・調査本部長・チーフエコノミスト・熊谷亮丸
感染収束シナリオでは何もなかった時の比較でいうと-35兆円ぐらい。二番底シナリオでは-46兆円ぐらい。一番効いてくるのは世界経済の減速。もう一つは個人消費の抑制。さらにインバウンド。中国人の訪日が100万人減ると日本の国内総生産GDPは2500億円ぐらい減る。これらがほとんど蒸発してしまうとすれば-4.4兆円ぐらい。
2020/08/21 BSフジ[プライムニュース]

大和総研専務取締役・調査本部長・チーフエコノミスト・熊谷亮丸
中国は感染を抑えているが、状況としては米国だとか欧州が少し状況が厳しいというとことがある。よく中国が引っ張るから大丈夫だという話があるが、いくつかの心配な要因がある。1点目としてはリーマンショックの時は中国が救世主になった。その頃は保8と言われ、大体8%ぐらいの成長を保つというのが中国の姿だった。今の状況は頑張ってもせいぜい2%ほどの成長。2点目としてはリーマンショックの時は中国が4兆元(57兆円)ぐらいの大盤振る舞いをして、世界を救った。4兆元というのは当時の中国のGDPから見れば12.5%ぐらいに相当するが、中国が現在やろうとしている財政出動はせいぜいGDPの3.6%。リーマンショックの時と比べれば3分の1とか、4分の1ぐらい。今の中国は借金漬けの状態になっていて、そんなに大盤振る舞いができない。3点目として中国は自律的に経済が伸びているのではなく、所詮、最終需要地は米国だとか欧州。米国だとか欧州がぐらぐらしているので中国は最悪期は脱したが、これから一気に元に戻るというのはなかなか難しい。その辺りを考えると景気についてはかなり慎重な見方をしておく必要がある。
2020/08/21 BSフジ[プライムニュース]

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