【あの一言】
苦境の地方百貨店・生き残りへ模索
学習院大学教授・伊藤元重 百貨店は厳しいというイメージが強いが、トキハは100年近く、三越や大丸は200年、300年続いている。一方、30年で日本一になってつぶれる小売もある。百貨店の強さは時代に応じて自分を変えていく調整能力があるということ。高度成長期以降、アパレルメーカーと組んでずっとやってきたが今、それでは立ち行かなくなった。百貨店のもう1つの特徴は、自分だけではできないのでいろんなものと組むことができること。米国でもそういう動きがある。百貨店というのは絵に描いたようなオフラインであり、ネットとつながっていない業態。いいオンラインと組むことで能力が高まっていく。グーグルのようなところはアマゾンのようなオフラインを持っていないのでむしろ百貨店と組もうとしている。百貨店と相性の良いオンライン企業と、どうやって新しいビジネスを開いていくかに注目が集まる。
2019/09/12 テレビ東京[ワールドビジネスサテライト]
|