【あの一言】
中国一帯一路・イタリアが協力
ニッセイ基礎研究所主席研究員・伊藤さゆり ドイツでは、技術力のある企業の中国資本による買収が続いた。次世代技術をめぐる攻防というのは世界的な競争になっており、このままでは製造業強国としてのドイツの基盤が失われてしまいかねないということでドイツには中国に対する危機意識が強い。さらに一帯一路の融資が将来EUに入ろうとしている国々に対してかなり行われていて、EUの規律で健全財政をやっていこうとしているところに中国資本が入ってくることより損なわれてしまうのではないかというリスクも警戒している。
2019/03/30 BSジャパン[日経プラス10サタデー]
慶應義塾大学教授・細谷雄一 中国から資金が入るということでこれまでギリシャやハンガリーが一帯一路に接近していた。今回はEUの中でも主要国の1つであるイタリアがここまで深く中国と提携するというのはまったく事前に調整していなかったため、フランスやドイツにとっては大変なショックだった。
2019/03/30 BSジャパン[日経プラス10サタデー]
経済アナリスト・ジョセフクラフト 中国はASEANの切り崩しにすでに成功している。これにより南シナ海の安全保障問題にもかかわってくるフィリピンの元米海軍基地のスーヴィック湾の港を手に入れた。今度は欧州を切り崩そうとしている。これは下手をすれば米国のNATO離脱にもつながる話。
2019/03/30 BSジャパン[日経プラス10サタデー]
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