【あの一言】
田勢康弘×田原総一朗
ジャーナリスト・田勢康弘 こうした動き(高市発言)がメディア側に影響を与えていることは事実。メディアのトップ、社長、政治担当の偉い人達とかが、総理大臣と毎日のように会食している最近の風潮は信じられない。こんなことは昔はなかった。例えば新聞社の社長が総理大臣と今晩食事をするとわかっていたら、現場の記者達は政権批判など書けない。新聞もテレビも官邸はこう考えているのではないかなどと忖度して伝えるなどということが起きているのではないかと心配している。どうしてこんなにメディアは萎縮しているのか。背景にはメディアの経営状態があまりよくないということや、メディアが率先して景気の足を引っ張ったと言われたくなかったということもある。
2016/03/26 テレビ東京[週刊ニュース新書]
ジャーナリスト・田原総一朗 日本は憲法で言論表現の自由が保障されている。放送法よりは明らかに憲法の方が上位にある。放送法の政治的に公平であるというのは一種の倫理規定みたいなもので、放送局が主体的に考えること。高市さんが放送法に違反したからといって電波を止めるというのは憲法違反。
2016/03/26 テレビ東京[週刊ニュース新書]
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