【あの一言】
人民元の国際化戦略・中英“蜜月”の背景は?
同志社大学大学院教授・浜矩子 焦りという言葉は重要なキーワード。英中蜜月というのは両方の焦りの表れ。中国側には7%割れの成長力の低下がある。人民元もドルに換えずに世界で使えるようになると一刻も早くイメージ作りをしたいという焦りがある。英国も焦っていてEUから離脱する話もあり、英国ここにありという健在ぶりを示したい。
2015/10/22 BSフジ[プライムニュース]
富士通総研主席研究員・柯隆 中国が1つ警戒しているのがTPPの包囲網。その前に中国はAIIBをつくった。もう1つは中国国内の景気が落ち込んでいるがために外需を拡大したいことがある。インドネシアの高速鉄道の受注に成功して、タイの高速鉄道も取った。今回英国の対応を見ているとかなり高い確率で英国の高速鉄道の受注も取れそうで、原子力発電所の受注にも成功している。するとそれをサポートする金融インフラを整備しなくてはいけない。金融インフラとしての決済通貨としての役割、すなわちオフィシャルマーケットをロンドンに作るということだが、これにはお互いが合意している。ユーロ人民元マーケットの整備。ロンドンを拠点にする投資を支える金融インフラあるいは制度の枠組みが大分整理されてくるだろう。
2015/10/22 BSフジ[プライムニュース]
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