【あの一言】
対談・畑中美樹×寺島実郎
国際開発センター・エネルギー環境研究顧問・畑中美樹 サウジアラビアをはじめとする湾岸産油国は第一次世界大戦から100年経ち、最初の50年ほどは英国の影響下に、その後の50年は米国の影響下にあったが、米国の関心がアジアへシフトする中で湾岸産油国は米国、欧州、アジアの3本柱をたてて、そこと仲良くしようとしている。今の状況は、石油面からみても、政治面から見ても1980年代中ごろに似ている。そのころの石油情勢は非OPECの生産量が増えてOPECが困った。さらに同時期、イラン革命でイランが台頭。現在はイランが核合意で再び国際社会に復帰したのでイランへの警戒心が出てきている点が当時と似ている。異なるのは、1980年代の経験があるので、油価を下げてもシェアを下げないよう、米国のシェールオイルに対抗している。政治面では、現在、イランを抑える存在がいないため、どうしたらいいのか、頭を痛めている。
2015/09/18 BS11[報道ライブ21 INsideOUT]
寺島実郎 この1年ぐらい振り返ってみてもイスラム国なる恐怖を駆り立てる存在やシリアからの難民などという問題などが欧州情勢を揺さぶることになっているなど大変大きな変化が起こっており、中東秩序が液状化してきている。
2015/09/18 BS11[報道ライブ21 INsideOUT]
|