ブラジルで毎年開かれている世界最大規模の祭り「リオのカーニバル」は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて２月から７月に延期されることが決まっていた。
しかしブラジルでは感染者数が８７５万人を超え、死者は世界で２番目に多い２１万人を超えるなど、感染の拡大に依然として歯止めがかかっていない。
リオデジャネイロのパエス市長はツイッターに「現状では不可能だ」と投稿し、ことしの開催を中止する意向を示した。
カーニバルの期間中は数百万人の観光客が訪れ地元に大きな経済効果をもたらすが、大手テレビ局「グローボ」はカーニバルの関係者から「ワクチンの接種が進まなければ開催はリスクだとして、中止に賛同する声が多い」と伝えている。
ブラジルでは今週ワクチンの接種が始まったばかりで、パエス市長は「来年にはカーニバルを再び開催したい」としている。