米国の第４６代大統領に民主党のジョーバイデンが就任した。
社会の分断深まる米国。
その転換点となるのか。
日本時間きょう未明にワシントンで行われた大統領就任式。
歴代大統領では最高齢（７８歳）のバイデン新大統領の誕生。
就任演説で繰り返し使ったのは、「結束（ｕｎｉｔｙ）」という言葉。
分断が進む米国社会の融和を呼びかけた。
始動した新政権は早速、トランプ政権の政策を次々と転換。
地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」への復帰、ＷＨＯ（世界保健機関）からの脱退の撤回などの文書に署名した。
メディアとのつき合い方も。
ホワイトハウス・サキ報道官は「（大統領とは）真実と透明性を記者会見室に取り戻そうという話をした」「みなさんとは意見がぶつかることがあるかもしれない。それも民主主義だ」とコメント。
一方、ホワイトハウスを去るトランプ前大統領は就任式を欠席し、離任の式典に出席。
大統領執務室にはバイデン新大統領に宛てた書簡を残した。
バイデン新大統領は「個人的なものだったので彼と話すまで内容は言わない」とコメント。
日本では午前８時ごろ菅総理大臣が「新大統領との関係を緊密にし、日米同盟をさらに強固なものにしていきたい」と述べた。
夜を迎えた米国では、恒例の舞踏会の代わりに特別番組が放送された。
番組では３人の元大統領が新大統領に向けてメッセージを贈った。
第４３代大統領・共和党・ブッシュ「あなたの成功は米国の成功だ」、第４４代大統領・民主党・オバマ「ジョー、誇りに思うよ」「米国を前進させるためなら、どんな形であれ、あなたを助ける」。
離任の式典・トランプ大統領のコメント。
ワシントン近郊、トムハンクス、クリントン元大統領の映像。