阪神淡路大震災当時小中学生だった５０００人（兵庫県内１２市在住）を調査。
５９１人から回答を得た。
震災を前向きに捉えていない人は、４割。
回答を分析すると、意外な事実が分かった。
「震災体験を消し去りたい」について、「そう思わない」は７２％。
北川景子が、相反する思いを打ち明けた女性を取材。
女性は中１で被災し、母を亡くした。
当時の家は全壊、母は崩れた家の下敷きになった。
家族は、仮設住宅で避難生活を送った。
女性は、母が担っていた家事を引き受けた。
女性は、死を意識するほど追いつめられたが、その気持ちには蓋をした。
遺児の会でも、本音を語ることはなかった。
夜中に街をさまようこともあった。
当時の気持ちは、今もしこりになっている。
今は、気持ちに蓋をしたことを後悔している。
１人で生きていくことを意識している。
経済的に自立するため、看護の仕事を務めている。
患者と向き合う仕事は、女性に変化をもたらしている。
女性は、今の心境について「人の役に立てる仕事に支えられている」と記した。
兵庫・尼崎、奈良・天理の映像。