去年１０月以来の軍事パレードを行った北朝鮮。
パレードには複数のミサイルとみられるものも登場した。
日本の防衛当局も情報収集や分析に努めるとする装備を検証した。
金正恩が朝鮮労働党の最高ポスト総書記に就任して初めての軍事パレード。
ひときわ注目されたのが北極星５。
最近、金正恩総書記が新しい原子力潜水艦と発言したことから、将来の原子力潜水艦用弾道ミサイルをにらんだものかもしれない。
そして、日本にとっても性能が気になるミサイルが。
北朝鮮は、おととしからレーダーによる追尾やルートの予測による迎撃を避けるため不規則な軌道を描いて飛ぶＫＮ－２３の発射試験を繰り返した。
ＫＮ－２３の飛距離は最大６９０キロメートル。
北朝鮮から日本には届くか届かないかという距離だった。
さらに今月開かれた党大会では、新型弾道ロケットに搭載する極超音速滑空飛行体の試作に入るための準備をしているという内容も発表。
ＫＮ－２３のように不規則な軌道で飛ぶどころか、マッハ以上の高速でくねくねととび、さらにミサイル防衛での対処が難しい極超音速兵器の試作に入る。
日本にとって、さらなる難題を突き付けられた。
新型ミサイルなど米国同盟国への敵対的姿勢を隠さない北朝鮮。
この動きに対し米国政府は。
去年の暮れ、山口県岩国基地に突然米国空軍の強力なＢ－１Ｂ大型爆撃機２機が初めて飛来。
今月１３日にも飛来しツイッターで公表している。
２０日にはバイデンが次期米国大統領に就任する。
北朝鮮などにどのように対応するのか。
フジテレビ・能勢解説委員のコメント。

北朝鮮はきょう、最高人民会議を開催すると予告していて、朝鮮労働党の党大会で定めた経済５か年計画を実行に移すため、法律や予算などを決定するとみられる。
組織の改編などで金正恩総書記が新たなポストに就くのかどうかも焦点。
北朝鮮は朝鮮労働党の党大会（今月１２日まで）で、金正恩を「総書記」に選出した他、今月１４日にはピョンヤン中心部で軍事パレードを行った。
北朝鮮としては、経済制裁や新型コロナウイルス対策で経済が打撃を受ける中、一連の行事で国威発揚を図る狙いがあるとみられる。
朝鮮中央テレビの映像。

金正恩は父親の故・金正日総書記と同じ「総書記」に選出。
軍事パレードでは新型とみられるＳＬＢＭ「北極星５型」。
金正恩総書記の会見。
慶南大学極東問題研究所・キムドンヨプ教授のコメント。
朝鮮中央テレビの映像。
バイデン政権に言及。