国立感染症研究所・脇田隆字所長は「変異株によって急速に感染拡大するリスクが高い」と述べた。
厚生労働省の専門家の会議は、緊急事態宣言下でも変異株の感染者が増加傾向にあり、感染対策の緩みなどが出ることで、現在、国内で主流になっているウイルスが今後、変異株に置き換わっていく可能性を指摘した。
１都３県については、感染源やクラスターの発生場所が不明な例が多く、夜間の人の流れが再び上昇していると懸念を示した。
専門家は「卒業式や花見などの宴会や旅行は避け、次の波に備えた対応をすることが重要」と訴えた。
アドバイザリーボード後の会見、田村厚生労働相の映像。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が出されている東京都内できのう、３日ぶりに３００人を上回る３１６人の感染が確認された。
また、新たに１９人の死亡も確認された。
東京都内の新たな感染者は１０歳未満から１００歳以上までの３１６人で、６５歳以上の高齢者は９１人と３割近くを占めている。
都によると、墨田区の介護老人施設「ろうけん隅田秋光園」でクラスターが発生し、これまでに入所者など６９人の感染が確認されたという。
直近７日間の感染者数の平均は２７７．９人となり、先週水曜日の２９４．７人から減少はしているもののスピードは鈍化していて、都の担当者は「緊急事態宣言中であることを改めて認識して、不要不急の外出を控えてほしい」と呼びかけている。
一方、新たに４０代の女性を含む男女１９人の死亡が確認された。
このうち１４人は、院内感染で新型コロナに罹患していた。
都内の感染者は１１万２３４５人で、死者はこれまでに１４１９人確認された。
ＪＲ品川駅、東京都庁の映像。

アドバイザリーボード会議後の会見で国立感染症研究所・脇田隆字所長は「変異株によって急速に感染拡大するリスクが高いと言われています」とコメント。
専門家は変異株の感染者が増加傾向で感染対策の緩みなどが出ることで現在国内で主流になっているウイルスが変異株に置き換わっていく可能性を指摘。
また緊急事態宣言が出ている１都３県について「感染者数の減少スピードが鈍化している」と指摘。
感染源やクラスター場所が不明な例が多く夜間の人の流れが上昇していると懸念を示した。
新型コロナに言及。