グレートバリアリーフなどの死滅したサンゴ礁の活性化には豊かな音が効果的だと、ある研究チームが主張。
研究チームが海底に設置したラウドスピーカーからは健康な珊瑚の音などを含む音響が流される。
研究者は最近、「自然のコミュニケーションの中で」という論文で、騒々しい場所のサンゴ礁は健康だ、と主張。
魚の出す音やエビの跳ねる雑音がそれに該当し、死滅したサンゴ礁は海底の雑音とは無縁の静かな場所に存在する、としている。
研究チームは死滅したサンゴ礁にスピーカーを設置し、健康なサンゴ礁の音を流した。
そこに２倍の魚が集まり、魚が生態系を復活させ、サンゴ礁に再生のチャンスを与えるという。
スピーカー設置の効果は現段階では証明されおらず、音につられてきた魚がサンゴ礁についたかどうかも確認されていない。
だがサンゴ礁復活の鍵を握るため継続が期待されている。
サンゴ礁の健康を脅かす脅威は汚染、引き潮、侵入生物、海温の変化などさまざま。