5月9日付米国
『FOXニュース』は「改革派によるジェンダー議論の中、ペロシ、バイデンが母の日を祝う」との見出しで以下のように報道している。
ナンシー・ペロシ下院議長やホワイトハウスは9日、母の日に寄せたメッセージを発信。ツイッター上で「母たちはいつも我々の心にいる守り神。母の日おめでとう。」、「母たちが常にこの国を作り守ってきた。我々は全ての母に見合う安全で公平な仕事、保険、保育システム、賃金を実現しなければならない。...
全部読む
5月9日付米国
『FOXニュース』は「改革派によるジェンダー議論の中、ペロシ、バイデンが母の日を祝う」との見出しで以下のように報道している。
ナンシー・ペロシ下院議長やホワイトハウスは9日、母の日に寄せたメッセージを発信。ツイッター上で「母たちはいつも我々の心にいる守り神。母の日おめでとう。」、「母たちが常にこの国を作り守ってきた。我々は全ての母に見合う安全で公平な仕事、保険、保育システム、賃金を実現しなければならない。母の日おめでとう。」とした。
一方、母を意味し、ジェンダーに配慮した「出産者(birthing people)」という言葉を使う改革派は「母(Mother)」とは言わない。中絶の権利支持団体「NARAL」で、民主党のコリ・ブッシュ下院議員は「日々、黒人の出産者や赤ん坊が亡くなっている。医者が我々の痛みを無視するからだ。」とツイッター上で述べるなど、最近「出産者」と声高に叫んでいる。NAPALはツイッター上で、「出産者は包括的な意味で使っている。ジェンダーレスに妊娠について語る時使うのだ。妊娠出産ができる女性だけが持つ権利ではなく、全ての人々にその自由がある。」としている。
共和党のテッド・クルーズ上院議員もこの言葉をもじり、母の日のカード上の「母」の字を消し、「出産者おめでとう!」とツイッターに投稿。今年ジェンダーレスに配慮した法案が提出されたときにも、共和党からは下院民主党を嘲笑する動きがあった。
同日付米国『MSN』(Newsweek引用)は「母を“出産者”と言う女性議員に批判」との見出しで以下のように報道している。
母の日の週末に向け、民主党のコリ・ブッシュ下院議員(ミズーリ州選出)が女性を“出産者”と呼び、ネット上では賛否両論となっている。今月6日ブッシュ議員は議会演説で、「シングルマザー、看護師、活動家である議員として私は今日ここに立っているが、黒人の母や赤ん坊たちを守り、黒人の“出産者”たちと命を守ることを使命としている。」と述べた。その後もツイートでこの言葉を繰り返した。
ネット上では「出産者の日おめでとう」という投稿や、“女性”は反フェミニズムで不適切、ジェンダーレスな言葉には社会から権利を奪われたLGBTも含まれると擁護する声がある一方で、軽蔑的で、女性を子を産む役割としてしか考えていない言葉だとの批判もある。
共和党のナンシー・メース議員は、左派は差別意識が高く、女性だけがもつ権利まで奪おうとする、と批判、米国のユージン・グ医師は、「トランスジェンダーの生物学上の男性が妊娠し出産。包括的なだけでなく、科学的だ。性とジェンダーが2分化している」と皮肉った。また、極左は出産せず養子縁組をした人を母と呼ばないのか、との皮肉の声もあった。
閉じる