3週間前までのバイデン大統領の発表では、全米国人のワクチン確保は7月末を宣言していたが、その予定が2か月早まったこととなる。
このことは、必ずしも5月末までに米国成人全てのワクチン接種を終えるという意味ではないと含みを持たせた。さらに、大統領はワクチン接種量を確保することだけでは十分ではなく、数百万人の腕に接種する医療従事者を手配する必要があると付け加えた。
バイデン大統領は、さらに米国の医薬品大手のメルク社が、先週コビッド19感染防止用ワクチンとしてFDAより認可された、ジョンソンアンドジョンソン社(J&J社)のワクチン増産に協力する同意が締結されたことを発表した。...
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3週間前までのバイデン大統領の発表では、全米国人のワクチン確保は7月末を宣言していたが、その予定が2か月早まったこととなる。
このことは、必ずしも5月末までに米国成人全てのワクチン接種を終えるという意味ではないと含みを持たせた。さらに、大統領はワクチン接種量を確保することだけでは十分ではなく、数百万人の腕に接種する医療従事者を手配する必要があると付け加えた。
バイデン大統領は、さらに米国の医薬品大手のメルク社が、先週コビッド19感染防止用ワクチンとしてFDAより認可された、ジョンソンアンドジョンソン社(J&J社)のワクチン増産に協力する同意が締結されたことを発表した。
バイデン大統領は、このような米国医薬品会社間の協力体制が構築できたのは、第2次世界大戦以来のことだと高く評価した。
現在、J&J社はワクチンの製造を24時間体制で休日なしでフル稼働しているが、メルク社が製造に加わることでワクチン増産体制に余裕ができるものと期待されている。
なお、J&J社製のワクチンは18才以上の成人に対する対コビッド19用の接種として認可されたが、他社のワクチンに比べ次のメリットがある。1番目は1回の接種で効力を発揮することと、2番目は通常の冷蔵庫で保管できることである。 J&J社は6月末までに米国民1億人接種分のワクチン製造を約束しているという。
それにしても米国ではコロナ禍という国難を救うために2つの大手医薬品メーカー同士が協力することになった。日本にもこのような構図が早く表れてこないものか、残念に思う。
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