4年余り前、ブラジルのプロサッカーチームを乗せたチャーター機が墜落して、選手全員を含めて70人以上が犠牲となった事故があった。そしてこの程、同じくプロサッカーチームの一部の選手及び所属クラブ会長を乗せた小型チャーター機が墜落する事故が発生した。搭乗した選手は、新型コロナウィルス(COVID-19)陽性反応のため、自主隔離の一環でチーム全体とは別行動せざるを得ずに事故に遭ってしまったという。
1月24日付米
『AP通信』:「COVID-19陽性で別行動となった4人のプロサッカー選手が墜落事故で死亡」
ブラジルのプロサッカー4部リーグ(セリエD)のパルマス・レガタス・フットボールクラブ(1997年創設)所属の4人のプロサッカー選手が1月23日、小型チャーター機の墜落事故の犠牲となった。
同選手らは、COVID-19陽性だったため、自主隔離を経て、1月25日の試合に臨むために、チームとは別行動でホームのトカンティンス州パルマス(ブラジル北中部)から約800キロメートル離れたゴイアニア(ブラジル中部ブラジリア南西)に向かうところであった。...
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1月24日付米
『AP通信』:「COVID-19陽性で別行動となった4人のプロサッカー選手が墜落事故で死亡」
ブラジルのプロサッカー4部リーグ(セリエD)のパルマス・レガタス・フットボールクラブ(1997年創設)所属の4人のプロサッカー選手が1月23日、小型チャーター機の墜落事故の犠牲となった。
同選手らは、COVID-19陽性だったため、自主隔離を経て、1月25日の試合に臨むために、チームとは別行動でホームのトカンティンス州パルマス(ブラジル北中部)から約800キロメートル離れたゴイアニア(ブラジル中部ブラジリア南西)に向かうところであった。
同クラブのイザベラ・マーティンズ広報担当が『AP通信』のインタビューに答えて、同チャーター機には同クラブのルーカス・メイラ会長(32歳)も搭乗していて、滑走路から離陸して間もなく墜落、炎上したと説明した。
搭乗していた選手は、ルーカス・プラセデス、グイルヘルム・ノエ、ラヌール・モリアーニ及びマーカス・モリアーニの4人で、会長及びパイロット含め、搭乗者6人全員が死亡したという。
トカンティンス消防局発表によると、墜落場所は滑走路から500メートル程越えたところで、消防士が到着したときには既に機体は炎に包まれていたという。
事故の一報を受けて、ブラジルサッカー連盟(1914年設立)は、犠牲者とその家族に哀悼の意を表し、他会場で行われる試合前に1分間の黙祷を捧げることを表明し、また、同クラブとヴィラ・ノヴァ(1943年創設)との試合を延期とするとも発表した。
また、2016年のチャーター機墜落事故で、所属選手19人を失っている1部リーグ(セリエA)のシャペコエンセ(1973年創設、南部サンタカタリナ州)は、今回の墜落事故を受け、“残念ながら私たちはこの瞬間の痛みがどのようなものか知っている。今後他に同じ痛みを感じるチームがでないことを願っている”と追悼の声明を出している。
更に、国際サッカー連盟(FIFA、1904年設立、本部チューリッヒ)及び南米サッカー連盟(1916年設立、本部パラグアイ)もそれぞれ公式ツイッターで、犠牲者及び遺族他関係者に哀悼の意を表した。
1月25日付ブラジル『ブラジル・サン』紙:「飛行機墜落で搭乗者5人死亡」
墜落した小型チャーター機には、パルマス・フットボールクラブの4選手及び会長が搭乗していたが、ワグナー操縦士とともに全員死亡した。
SNSに投稿されたビデオによると、墜落した飛行機は炎上して、姿を留めない程破壊されている。
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