ロシア国営宇宙開発企業ロスコスモスが、来年秋に史上初の宇宙での映画撮影に取り組もうとしている。撮影は国際宇宙ステーションで行われる予定で、現在は役者のオーディションが進められていると同時に、民間スポンサーも募集している。
『インディワイヤー』によると、トム・クルーズが来年、2億ドルの宇宙映画を国際宇宙ステーション(ISS)で撮影することが5月に発表され、世界初の宇宙に渡航する俳優が誕生すると考えられていた。しかし、ロシアが「チャレンジ」という映画を同じく国際宇宙ステーションで撮影する計画を発表し、この2つの撮影プロジェクトが競合している。
映画『チャレンジ』は、2021年10月に撮影開始が予定されており、主役のオーディションのために、ロシア連邦のテレビ局「第1チャンネル」がロシアの宇宙機関ロスコスモスと提携している。...
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『インディワイヤー』によると、トム・クルーズが来年、2億ドルの宇宙映画を国際宇宙ステーション(ISS)で撮影することが5月に発表され、世界初の宇宙に渡航する俳優が誕生すると考えられていた。しかし、ロシアが「チャレンジ」という映画を同じく国際宇宙ステーションで撮影する計画を発表し、この2つの撮影プロジェクトが競合している。
映画『チャレンジ』は、2021年10月に撮影開始が予定されており、主役のオーディションのために、ロシア連邦のテレビ局「第1チャンネル」がロシアの宇宙機関ロスコスモスと提携している。
ロスコスモス社の投稿によると、この映画の為に「国際的な大スターになると同時に、宇宙に渡航する真のヒロイン」を探しているという。演技ができるだけでなく、宇宙へ旅立つ勇気と能力を持つヒロインを見つけるために公募制となっている。
応募者はプロの俳優である必要はない。しかし製作者は、演技だけでなく、宇宙飛行士になるための訓練の心理的、肉体的な課題を満たすことができる主演の女性を探している。そのため、年齢は、25歳から40歳までの女性で、体重は50kgから70kg、胸囲は112cmまで、身体的に健康であることが条件となっている。さらに、1kmを3分半以内で走り、800m自由形を20分で泳げること、3メートルの跳び台からしっかりした技術で飛び込むことができることも求められている。なお、ロシア国籍の人のみが応募できる。
『ロシアトゥデイ』によると、ロシア連邦副首相のユーリイ・ボリソフ氏は21日に記者会見で、映画「チャレンジ」は、民間の資金を確保することができれば、先に進むことができるだろうと語った。「私が副首相でいる間、長編映画の撮影が進むチャンスを逃さないことを保証する」と述べ、俳優たちの宇宙滞在費を支払うスポンサーが見つかれば、撮影に臨むことが出来ると付け加えたという。
『デイリーメール』は、オーディションの勝者は、宇宙飛行士のための学校で訓練を受け、宇宙飛行士として合格しなければならないと報じている。主役の女優は、30人の最終候補者の中から選ばれ、スポーツの腕前を証明し、高等教育を受けており、犯罪歴がないことが条件となっている。
この女性を主人公にした撮影は、来年秋に国際宇宙ステーションで行われる予定となっているため、トム・クルーズの映画と同じ時期に撮影が行われる可能性がある。もしかしたら、2本の映画が宇宙で前後して撮影されるかもしれない。
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