米国メリーランド州の学区に対するランサムウェア攻撃により、現在、学校は遠隔教育を提供出来なくなってしまっている。ランサムウェアは、システムをロックダウンして使用不能にするサイバー攻撃の一種であり、ボルティモアで11万5千人以上の生徒に影響が出ている。
『ワシントン・ポスト』によると、ボルティモアの公立学校は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けて、11万5千人の生徒たちはオンラインで全ての授業を受けていた。しかし、11月25日に学区のシステムがランサムウェア攻撃を受けたことで、遠隔学習プログラム、メールボックス及び成績評価システムが使用できなくなってしまった。ボルティモアの公立学校は、12月1日も閉鎖されたままとなっている。
『BBC』によると、遠隔学習を受講していた生徒全員が突然授業を受けることが出来なくなってしまった中、バルティモアの学校関係者らは、指導を継続できるように、生徒や先生のデバイスのニーズを特定して対処するよう努めているという。...
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『ワシントン・ポスト』によると、ボルティモアの公立学校は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けて、11万5千人の生徒たちはオンラインで全ての授業を受けていた。しかし、11月25日に学区のシステムがランサムウェア攻撃を受けたことで、遠隔学習プログラム、メールボックス及び成績評価システムが使用できなくなってしまった。ボルティモアの公立学校は、12月1日も閉鎖されたままとなっている。
『BBC』によると、遠隔学習を受講していた生徒全員が突然授業を受けることが出来なくなってしまった中、バルティモアの学校関係者らは、指導を継続できるように、生徒や先生のデバイスのニーズを特定して対処するよう努めているという。しかし、地元の新聞「Baltimore Sun」は、学区のコンピューターシステムを完全に復元するには数週間かかる可能性があると報じている。そのため、別の方法を使用して、授業を数日以内に再開させる準備も進められていると示唆している。
『BFMTV』によると、生徒たちが使用しているグーグルアカウントと、使用しているクロームブックのコンピュータは安全であることが確認されている。しかし、生徒たちに提供しているウィンドウズデバイスは「追って通知があるまで」その使用が禁止された。
2019年5月にも、ボルティモアは大規模なサイバー攻撃を受けている。1万台近くの市のコンピュータがランサムウェアでブロックされた。ハッカーへの支払いを拒否した市役所の経済的被害は、数ヶ月後には1800万ドル(約19億円)近くに上っていたと推測されている。
ボルティモア学区関係者によると、今回のランサムウェア攻撃に関する調査が進行中であり、FBIを含む州および連邦法執行機関も協力しているという。
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