米コロラド州デンバー市のマイケル・ハンコック市長は、新型コロナウイルスの拡散防止のために、感謝祭の休暇にあわせた帰省や移動を自粛するよう市民に呼びかけた。しかしその直後に家族に会いに飛行機で移動していたことが判明し、謝罪に追い込まれた。
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『BBC』によると、デンバー市の市長マイケル・ハンコックは、25日午前中にツイッターに投稿したメッセージで、市民に対し「バーチャルな集まりを主催すること」と「旅行を避けること」を促した。しかし、その数時間後、同氏が感謝祭の休日にあわせて妻と娘に会いに州外に移動していたことが明らかになった。
同氏は、今回の行動が、自身が出した自粛要請と矛盾していると考えるデンバー市民に謝罪するとコメントした。...
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『BBC』によると、デンバー市の市長マイケル・ハンコックは、25日午前中にツイッターに投稿したメッセージで、市民に対し「バーチャルな集まりを主催すること」と「旅行を避けること」を促した。しかし、その数時間後、同氏が感謝祭の休日にあわせて妻と娘に会いに州外に移動していたことが明らかになった。
同氏は、今回の行動が、自身が出した自粛要請と矛盾していると考えるデンバー市民に謝罪するとコメントした。
『ザ・ガーディアン』は、ジョンズホプキンス大学によると、デンバーでは感染者数がこれまでに約34000人を記録し、死者は500人を超えていると報じている。コロラド州では住民に対し、同じ家庭内の人だけで感謝祭休暇を過ごし、移動は自粛するよう公式に促している。ハンコック氏が妻と娘と一緒に休暇を過ごすために飛行機に乗ったことは、彼自身のガイダンスだけでなく市や連邦当局のアドバイスをも無視したことになる。
同氏は、「私の妻と娘は、娘が最近仕事をについたミシシッピ州に居住している。感謝祭が近づき、2人がデンバーに戻ってくるよりも、私が会いにいくほうが安全であると判断した。」と弁解している。「公務員として、私の行動が、他の人に送るメッセージとして精査されているのは当然のことであり、私の決断が、必要不可欠な移動以外は避けて自宅で過ごすようにとの指導と、矛盾していると考えている市民に謝罪する。」と述べ、「私は夫として、また父親として決断したことであり、怒りと失望を感じている人たちのために、 謙虚にお願いする、私の頭ではなく、私の心から生まれた決断を許してほしい。」と訴えた。
ハンコック氏は、感謝祭の帰省や移動をキャンセルした多くの住民や政治家から偽善であると非難されている。
しかし、ここ最近他の知事たちも、新型コロナウイルスのガイダンスに違反したとして批判を受けている。ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は、州民に対し感謝祭の家族の集まりを避けるように呼び掛けていたにもかかわらず、感謝祭には89歳の母親と成人した娘たちを招くと発言したことが批判を招いた。家族の集まりのキャンセルを余儀なくされた。
カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事も、コロナ対策のための様々な規制を強いる中、家族以外の人たちと高級レストランでの誕生日会ディナ-に出席していたことが判明し、州民に対する謝罪に追い込まれている。
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