何度か報じたとおり、ロシア野党勢力代表のアレクセイ・ナワルニー氏(44歳)は8月下旬、遊説中の西シベリアで毒を盛られた模様で一時危篤となった。緊急搬送されたドイツの病院で一命を取り止め、1ヵ月余りの入院加療を経て漸く退院できた。そしてこの程、米メディアの報道番組に出演して、自身の服毒事件にウラジーミル・プーチン大統領(68歳)が関与していると証言した。
10月19日付
『Foxニュース』:「ナワルニー氏:自身の服毒事件にプーチン大統領が関与と証言」
ロシア野党勢力代表のアレクセイ・ナワルニー氏は、遊説中に毒を盛られたとされているが、この程米メディアの報道番組に出演して、事件詳細を語った。
同氏は今年8月下旬、西シベリアからモスクワに帰る際に搭乗した飛行機の中で容体が急変し、地元の病院に一時担ぎ込まれたが、同氏支援者らが身の安全確保を理由として、同氏をドイツに緊急搬送した。...
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10月19日付
『Foxニュース』:「ナワルニー氏:自身の服毒事件にプーチン大統領が関与と証言」
ロシア野党勢力代表のアレクセイ・ナワルニー氏は、遊説中に毒を盛られたとされているが、この程米メディアの報道番組に出演して、事件詳細を語った。
同氏は今年8月下旬、西シベリアからモスクワに帰る際に搭乗した飛行機の中で容体が急変し、地元の病院に一時担ぎ込まれたが、同氏支援者らが身の安全確保を理由として、同氏をドイツに緊急搬送した。
同病院には都合32日間入院したが、そのうち24日間は集中治療室で救命治療を受けており、この程漸く無事に退院している。
そして同氏は10月18日、『CBSテレビ』の報道番組「60分間」に出演し、同番組キャスターのレスリー・スタール氏(78歳)のインタビューに答えて、“自身が毒を盛られたことは確実で、事件の背後にはウラジーミル・プーチン大統領がいるはずだ”と証言した。
同氏は、彼の支援チームが後に西シベリアの滞在ホテルをチェックしたところ、ノビチョク(旧ソ連開発の神経剤、サリンの5倍以上の致死率)とみられる液体が入った瓶を回収したという。
更に同氏は、“今のところ、ロシア当局は一切この事件を捜査していない”とし、“何故なら、プーチン大統領が絡んでいるから捜査をしようとしないのだ”と強調した。
当然のことながら、ロシア大統領府のドミートリィ・ペスコフ報道官は、“全く根拠のない言い掛りで、到底受け入れられない”と反論している。
一方、『ニューヨーク・ポスト』紙は10月19日、欧州連合(EU)及び英国が、ナワルニー氏毒殺未遂事件に関わったとされるロシア高官6人(いずれも大統領府幹部や連邦治安局トップでプーチン氏に近い面々)に対して経済制裁を科すことを決定したと報じている。
このニュースに関してスタール氏は、“ドナルド・トランプ大統領(74歳)を除いて、国際社会の全てのリーダーが同制裁決定に同意するだろう”とコメントした。
これに答えてナワルニー氏は、“米大統領も含めて、21世紀になってもかかる化学兵器が使われたという事態を厳しく糾弾し、これに強く反対して欲しい”と言及している。
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