10月2日付米
『ABCニュース』(
『AP通信』配信):「連邦地裁判事、ボルトン氏暴露本記載内容に関わる審理継続を決定」
ワシントンDC地区連邦地裁は10月1日、ジョン・ボルトン氏の暴露本「それが起きた部屋:ホワイトハウス回顧録」に関わる司法省側の提訴棄却を求めるボルトン氏側請求を退けたため、トランプ政権は、暴露本記載内容に関わる審理継続が認められた。
同地裁のロイス・ランバース判事(77歳)は、司法省側が提訴した“同書籍でボルトン氏が秘密保持義務違反を犯して機密情報を暴露したこと、及び、発刊前の事前審査を経なかったことが同氏の違法行為に当たる”との請求に対して、“ボルトン氏の義務違反について審理するに値する”との判断を下した。...
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10月2日付米
『ABCニュース』(
『AP通信』配信):「連邦地裁判事、ボルトン氏暴露本記載内容に関わる審理継続を決定」
ワシントンDC地区連邦地裁は10月1日、ジョン・ボルトン氏の暴露本「それが起きた部屋:ホワイトハウス回顧録」に関わる司法省側の提訴棄却を求めるボルトン氏側請求を退けたため、トランプ政権は、暴露本記載内容に関わる審理継続が認められた。
同地裁のロイス・ランバース判事(77歳)は、司法省側が提訴した“同書籍でボルトン氏が秘密保持義務違反を犯して機密情報を暴露したこと、及び、発刊前の事前審査を経なかったことが同氏の違法行為に当たる”との請求に対して、“ボルトン氏の義務違反について審理するに値する”との判断を下した。
(編注;連邦地裁の一審は一人の判事が審理する。)
ボルトン氏代理人のチャールズ・クーパー弁護士(68歳)は、“判決文を精査中であるが、要するに、今後双方が証拠を提出し合い、審理が進められることになるということ”だとコメントした。
同判事は今年6月、司法省側の同書籍出版差し止め仮処分請求に対しては、当時既に数千部のコピーが出回っていたことから、今から差し止めても効果はないとして同請求は棄却した。
ただ、その際同判事は、ボルトン氏が事前審査を経て正式に出版許可を取得するとの手続きを踏まなかったことは問題だと表明していた。
しかし、ボルトン氏弁護団は、ホワイトハウス上層部のエリオット・ナイト氏が今年4月、同書籍の内容を精査した上で、機密情報はないとの判断を下していたと主張している。
但し、その後、ホワイトハウスの別の幹部であるマイケル・エリス氏らが再度精査したところ、機密情報が含まれているとの結論を出していた。
これに対してナイト氏は、エリス氏らの再精査の内容は“全く欠陥だらけ”だと批判する声明を発表している。
10月1日付ロシア『スプートニク・インターナショナル』オンラインニュース:「米連邦地裁、ボルトン氏暴露本に関わるトランプ政権の提訴棄却請求を却下」
トランプ政権は連邦地裁に対して、ボルトン氏が秘密保持契約書に署名したにも拘らず、機密情報を当該書籍の中で暴露したとして、書籍売上収益を没収するよう訴えていた。
これに対してボルトン氏側は、米国家安全保障会議文書管理担当部門の幹部だったエレン・ナイト氏から、当該書籍の発刊は問題ないとの判断を得ていたと反論している。
しかし、連邦地裁ランバース判事は、同書籍発刊前にもっとホワイトハウスとの事前打ち合わせを尽くすべきだったと判断している。
ただ、安全保障及び内部告発問題を専門とするマーク・ゼッド弁護士は『ワシントン・ポスト』紙のインタビューに答えて、今回の地裁判断は“恐ろしい前例となる”とコメントしている。
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