『ロシアトゥデイ』によると、38歳のソロドフ知事は、カムチャツカ地域の知事として4月から就任し、9月21日に正式に任命されたばかり。
カムチャツカ地域はイギリスほどの大きさで、人口は地中海に浮かぶマルタ共和国よりも少なく、1年の半分は雪に覆われ、南は亜寒帯、北はツンドラ気候である。しかし新知事は、厳しい自然環境にある地域の人々に笑顔を与えたいと考えている。
新知事は地域政府機関の行政改革をすすめる一環として、正式には「社会福祉と家族政策の省」という名称だが、方向性の転換を表すために「幸福省」と呼ばれることになる新しい機関を設立する。...
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『ロシアトゥデイ』によると、38歳のソロドフ知事は、カムチャツカ地域の知事として4月から就任し、9月21日に正式に任命されたばかり。
カムチャツカ地域はイギリスほどの大きさで、人口は地中海に浮かぶマルタ共和国よりも少なく、1年の半分は雪に覆われ、南は亜寒帯、北はツンドラ気候である。しかし新知事は、厳しい自然環境にある地域の人々に笑顔を与えたいと考えている。
新知事は地域政府機関の行政改革をすすめる一環として、正式には「社会福祉と家族政策の省」という名称だが、方向性の転換を表すために「幸福省」と呼ばれることになる新しい機関を設立する。
『ザ・モスクワ・タイムズ』によると、ソロドフ知事は地域のフォーラムで、新省について「要するに、幸福感のことだ」と述べ、「不利益を被った弱者のための省という考え方からの脱却が重要だと思っている。困難な状況にある人々に働きかけながらも、ただ問題に対処するだけでなく、そのような人たちを繁栄させ、幸せにする必要がある。」と説明している。
ソロドフ氏の野心的な開発目標には、カムチャツカがシンガポールのような主要な国際交通のハブになること、観光業をより手頃な価格にすること、飲酒関連の交通事故が増加する中でアルコール消費を減らすことなども含まれている。
ロシアは、世界の幸福度ランキングで2年連続順位を下げており、専門家らは、ロシア人が生活改善が見られないことと、不公平感を感じていることが原因だと指摘している。
ソロドフ知事は、「私にとって大きな成果を達成するための主な基準は、多少哲学的ではあるが、人々の幸せだ」と語り、「少し派手で宣言的なように聞こえるかもしれないが、地域の責任者は他の動機を持つことはできないと思う」と述べている。
『ロシアトゥデイ』によると、ソロドフ氏は今年9月の選挙で80.51%の得票を得ている。ソロドフ氏はこれまで、サハ共和国政府の首長を務め、その前は極東連邦管区の社会・経済政策を担当していた。
カムチツカ地域に就任後、地方議会議事堂の改修予算の中にワインセラーの建設計画があることを知り、その建設を中止している。その代わりに、ペトロパブロフスク・カムチャツキー市の記念日を祝うための資金として使うように命じている。
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