さらに、同サービスは、数週間前から米国西部地域を襲っている森林火災が、数日後に予想されているカリフォルニア州の強風により、その火災域をさらに広げるのではないかと危惧している。
2003年に衛星観測を開始して以来、同サービスは、未だかつてこのような広範なデータを提示することはなかった。しかし、今回の米国西部の火災の場合、規模が過去に見当たらないほど膨大で、平均的な火災の数十倍から数百倍も大きいと指摘している。...
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さらに、同サービスは、数週間前から米国西部地域を襲っている森林火災が、数日後に予想されているカリフォルニア州の強風により、その火災域をさらに広げるのではないかと危惧している。
2003年に衛星観測を開始して以来、同サービスは、未だかつてこのような広範なデータを提示することはなかった。しかし、今回の米国西部の火災の場合、規模が過去に見当たらないほど膨大で、平均的な火災の数十倍から数百倍も大きいと指摘している。
さらに、同サービスによると、これまでにない大量の二酸化炭素が、大気中に放出され、高濃度の煙が米国全土を横断して、大西洋まで達していることが、観測されたという。
同サービスの科学者、マーク・パリントン氏は、米国の火災による大気汚染が、8000km遠方まで及んでいることは、この種の火災が、地球規模で長期的に悪影響を与えることを示唆しているとして、警告している。
さらに、米国西海岸で煙の分布の高い地域は、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ポートランドおよびシアトルで、これらの都市では空気汚染が進んでおり、各市民の健康への影響が心配されると指摘している。
なお、科学者たちは、地球規模で火災が多発している原因としては、地球温暖化による気温の上昇や降雨量の減少などを挙げている。
ところが、トランプ大統領は、9月14日にカリフォルニア州を訪問した際に、大規模火災の原因が、地球温暖化によるものではなく、森林の管理不足だと主張し、大統領選挙を前にして物議を醸しだしている。
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