当初の予定よりも、かなり運転開始が遅れていたが、これでようやくアラブ諸国で最初となる民生用の原子力発電所が運転開始されたこととなる。
国際原子力機関(IAEA)のUAE委員、ハマッド・アルカービは、「今回のバラカ原子力発電所の運転開始は、UAEにとって、これまで化石燃料に代わるクリーンなエネルギーを設けたいという目的にかなうもので、歴史的な出来事である。」と語った。
UAE政府は、すでに、2月北西部に位置するバラカ原子力発電所の運転開始の承認を行っている。...
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当初の予定よりも、かなり運転開始が遅れていたが、これでようやくアラブ諸国で最初となる民生用の原子力発電所が運転開始されたこととなる。
国際原子力機関(IAEA)のUAE委員、ハマッド・アルカービは、「今回のバラカ原子力発電所の運転開始は、UAEにとって、これまで化石燃料に代わるクリーンなエネルギーを設けたいという目的にかなうもので、歴史的な出来事である。」と語った。
UAE政府は、すでに、2月北西部に位置するバラカ原子力発電所の運転開始の承認を行っている。
バラカ原子力発電所の運転会社、ナワーエネルギー社は、2016年に設立されており、同社のインターネット情報によると、発電所の4基の原子炉の運転とメンテナンスを役務としている。
バラカ原子力発電所の建設は、UAE核エネルギー会社(NEC)と韓国電力会社のコンソーシアムで進められた、総工費は244億ドル(=約2.56兆円)と推定されている。
4基の原子炉のうち、第1基の運転開始は、当初、2017年末を予定していたが、計画責任者の話によると、安全基準条件を満たすために時間がかかり、2年半遅れとなったという。
バラカ発電所の4基の原子炉が全て運転に入ったとすると、5600MWの電力発生能力があり、UAEの電力需要の約25%を賄うことができるという。
UAEは7つの首長国から構成された連邦国で、人口は930万人、その中の80%が外国人である。同国の電力需要は、夏季のエアコン使用のため、年々、増加傾向にあるという。
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