イランのザリーフ外相はイランの議会で、「中国との25年間の戦略的パートナーシップについて中国と交渉中」であり、契約成立後に、詳細を明らかにすると述べた。イランは中国経済から恩恵を受けることで米制裁を回避する狙いがあると見られている。
イスラエルの
『エルサレムポスト』によると、イランと中国は以前から友好的な関係を持っており、中国が、中国主導の巨大経済圏「一帯一路」構想にイランを組み入れることを望んでいる可能性が高いと伝えている。米国の制裁を受けているイラン側も、シルクロード経済圏に参加し、トルコ、ロシア、インド、中国に目を向けようとしている。
イランの国内新聞が「ライオンと竜」の間の協定、とも呼んでいる、イランと中国の戦略的パートナーシップについて、イランのタスニム通信はトップニュースとして扱っている。...
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『エルサレムポスト』によると、イランと中国は以前から友好的な関係を持っており、中国が、中国主導の巨大経済圏「一帯一路」構想にイランを組み入れることを望んでいる可能性が高いと伝えている。米国の制裁を受けているイラン側も、シルクロード経済圏に参加し、トルコ、ロシア、インド、中国に目を向けようとしている。
イランの国内新聞が「ライオンと竜」の間の協定、とも呼んでいる、イランと中国の戦略的パートナーシップについて、イランのタスニム通信はトップニュースとして扱っている。イランと中国の間では何年も前から緊密な協力に向けての話し合いが進められてきていたと伝えており、今後の投資額は、1200億ドル(約12兆8900億円)から4000億ドル(約42兆9800億円)にのぼるのではないかと指摘している。同通信社の別の記事では、イランの石油およびガス部門に2600億ドル(約27兆9300憶円)の投資がされると報じている。
イラン国内では、主権が脅かされるのではないかという懸念の声が多く上がっているが、これに対しタスニム通信の記事は、一帯一路への参加は、西洋植民地時代の初期のような「搾取」を意味するのではなく、相互の利益を意味していると伝えている。
イランのファールス通信は、こうしたイランと中国の関係に米国は怒るだろうが、国連安全保障理事会で武器禁輸の解除に中国の支持を得たいイランにとっては望ましいことだと報じている。
露『ロシアトゥデイ』は、中国がイランの最大の貿易相手国であり、エネルギー資源に対する米国の制裁の再発動前は、中国がイラン原油の主要な買い手だったと伝えている。
イランと中国は輸送、港湾、エネルギー、産業、サービスなどのさまざまな分野で「相互投資」をしていく交渉を進めていると見られている。
英『ミドル・イースト・アイ』によると、米国は現在、10月に期限が切れるイランへの国連武器禁輸の延長を推し進めようとしており、米国はサウジアラビアとイスラエルの支持を得ている。しかし、中国、ロシア、ドイツ、英国、フランスは、延長に反対を表明しているという。
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