『ロイター通信』によると、このアプリは「Corona-Warn-App」と命名され、アップルやグーグルのモバイルストアからダウンロードできる。ブルートゥース技術を使用して、陽性と判定された人と接触したことのある人を特定し、警告を出す仕組みになっている。
アプリの利用は任意のため、シュパーン独保健相はロンチ前イベントで「アプリをダウンロードするすべての人々、また友人にダウンロードを勧める全ての人は感染状況の改善に貢献する」と呼び掛けている。...
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『ロイター通信』によると、このアプリは「Corona-Warn-App」と命名され、アップルやグーグルのモバイルストアからダウンロードできる。ブルートゥース技術を使用して、陽性と判定された人と接触したことのある人を特定し、警告を出す仕組みになっている。
アプリの利用は任意のため、シュパーン独保健相はロンチ前イベントで「アプリをダウンロードするすべての人々、また友人にダウンロードを勧める全ての人は感染状況の改善に貢献する」と呼び掛けている。
ドイツの通知アプリは、フランスが独自で開発した接触通知アプリ「StopCovid」とは異なり、アップルとグーグルの技術を用いて開発された。これにより、収集された情報履歴は外部の管理サーバーではなく、スマホ内で保存され、データの機密性が向上するという。
しかし、『レゼコー』によると、2000万ユーロ(約24億円)かけて開発されたアプリは、当初4月末に約束されていた利用開始予定が大幅に遅れた。その間、国内の感染状況が収まってきたこともあり、アプリに対するドイツ国民の関心が下がってしまった。
更に、国内の新規感染者数も低く抑えられていることで、感染者の追跡ツールに対する必要性自体が下がってしまった。独公共テレビZDFが実施した世論調査によると、アプリをダウンロードしようと思うと回答した人は42%にとどまり、48%はダウンロードしたくないと回答している。
なお政府は、自由のはく奪に対しアレルギーを持つドイツ国民が、アプリに対する信頼を持てるよう、感染リスクが高いユーザーの場合でも、その個人や具体的な場所までは特定できないように配慮し、プライバシー保護やセキュリティ対策を行った。
また、陽性となった人との濃厚接触により、感染リスクが高いという警告が出されても、PCR検査を受けるかどうかはユーザー本人が自由に判断できる仕組みとなっており、強制とはならない。
ドイツの接触通知アプリは、利用が可能となった16日の午後時点で、約150万回ダウンロードされている。
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