パスツール研究所とストラスブールの大学病院が行った研究によると、新型コロナウイルスのほとんどの軽症患者が、発症してから少なくとも40日の間は体内に抗体を持っており、免疫があることが判明した。
『ルポワン』は、仏パスツール研究所が、新型コロナウイルスの軽症患者も抗体を持つことが判明したことを発表したと報じている。重症患者は、症状が発症してから15日以内に抗体を持つことが既に知られているが、軽症患者も、抗体レベルが重症患者よりも低くめではあるものの、免疫力を持つことが分かった。
同研究所の免疫部門長のオリビエ・シュワルツ氏も「私たちの研究では、軽症者であっても、ほとんどの場合、症状が出始めてから少なくとも40日間は、新たな感染に対する免疫となる抗体を持っていることを示していた」と述べている。...
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『ルポワン』は、仏パスツール研究所が、新型コロナウイルスの軽症患者も抗体を持つことが判明したことを発表したと報じている。重症患者は、症状が発症してから15日以内に抗体を持つことが既に知られているが、軽症患者も、抗体レベルが重症患者よりも低くめではあるものの、免疫力を持つことが分かった。
同研究所の免疫部門長のオリビエ・シュワルツ氏も「私たちの研究では、軽症者であっても、ほとんどの場合、症状が出始めてから少なくとも40日間は、新たな感染に対する免疫となる抗体を持っていることを示していた」と述べている。
『フランス アンフォ』によると、ストラスブール大学病院のウイルス学研究所が、同大学病院に勤める医療従事者のうち、新型コロナウイルスに感染し軽症であった160人に対し、発症後13日から39日目の間に抗体検査を行った結果から今回の結果が判明したという。
調査の結果、発症から13日後には160人のうちの79%に免疫力を持つ抗体が検出され、28日後には98%の人に抗体が検出された。
調査が及んだ40日間は、抗体が確認されたことになる。それ以降どの程度の期間まで、免疫を持ち続けることが出来るのかは引き続き調査が必要だとしている。
パスツール研究所の疫学部門長アルノ・フォンタネ氏は「たとえば、季節性コロナウイルスは、風邪や軽度の呼吸器感染症を引き起こすものだが、これらの抗体は1から2年ほど持続することが知られている。」と説明している。今回の結果で希望が見えてきたものの、風邪に繰り返しかかるのと同様に、新型コロナウイルスに対しても慎重であるべきだと述べている。
また、例え新型コロナウイルスの抗体を持っている場合でも、飛沫感染や接触感染によって人にうつす可能性があることは変わらないため、感染防止対策はきちんと守って生活すべきであると指摘している。
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