日本における新型コロナウィルス(COVID-19)感染による緊急事態宣言が、本日漸く解除される見込みとなった。欧州各国でも、都市封鎖解除が徐々に進みつつあるが、世界保健機関(WHO)は、感染流行の中心が南米に移ったとして、新たに警鐘を鳴らしている(米ジョンズ・ホプキンス大学集計の5月25日午後1時現在のデータ引用)。
5月24日付
『ボイス・オブ・アメリカ』他:「COVID-19感染流行問題に関わる直近の状況」
<注目ニュース>
●米国;『ニューヨーク・タイムズ』紙、1面全面にCOVID-19犠牲者名を掲載。
●ブラジル;保健相に続き、保健省感染症対策専門官も辞任。
●欧州;各国で都市封鎖解除が徐々に進み、ビーチに人出。
●WHO;COVID-19感染流行が南米に移ったとして警鐘。...
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5月24日付
『ボイス・オブ・アメリカ』他:「COVID-19感染流行問題に関わる直近の状況」
<注目ニュース>
●米国;『ニューヨーク・タイムズ』紙、1面全面にCOVID-19犠牲者名を掲載。
●ブラジル;保健相に続き、保健省感染症対策専門官も辞任。
●欧州;各国で都市封鎖解除が徐々に進み、ビーチに人出。
●WHO;COVID-19感染流行が南米に移ったとして警鐘。
<米国>(感染者164万3,238人、死者9万7,720人)
・『ニューヨーク・タイムズ』紙が5月24日朝刊で、1面全面にCOVID-19犠牲者約1,000人の氏名と簡単な人物紹介を掲載。“誰一人として、単なる数字で表せる存在ではなかった”と付記。
・米国におけるCOVID-19死者は、間もなく10万人に到達見込み。
<ブラジル>(感染者36万3,211人、死者2万2,666人)
・保健省感染症対策専門官のワンデルソン・デ・オリベイラ氏が5月24日、辞意を表明して5月25日に辞任。同氏は先月に辞意を表明していたが、当時のルイス・マンデッタ保健相から慰留されていた。
・マンデッタ保健相自身、外出自粛方針をめぐってジャイール・ボルソナーロ大統領と対立し、4月半ばに同大統領によって解任。
・また、後任のネルソン・タイシ保健相も、同大統領が推す抗マラリア薬ヒドロキシクロロキン採用に反対したことで、5月15日に辞任。
<フランス>(感染者18万2,709人、死者2万8,370人)
・ラグランデモット(同国南部、地中海沿岸)のビーチが5月24日から解放。但し、予約制。
・パリの公園は依然閉鎖。
<ドイツ>(感染者18万328人、死者8,283人)
・バルト海(同国北東部)のビーチが5月25日より解放。
<WHO>
・緊急事態対策責任者のマイク・ライアン氏(アイルランド外科医及び疫学専門家)、“COVID-19感染流行が南米に移った”と警鐘。
・ブラジルの他、都市封鎖措置等を早くから講じたチリ、エクアドル、ペルーでも感染者増加し続けており、集中治療体制が危機的状況。
<中国>(感染者8万4,095人、死者4,638人)
・5月23日、今年1月に感染拡大して以来、初めて新たな感染者ゼロ。
<バチカン市国>(感染者12人、死者ゼロ)
・ローマ教皇フランシスコが5月24日、ほぼ3ヵ月振りにサン・ピエトロ広場(注後記)に居合わせた数十人の信者に向かって祝福。
・同教皇は、3月1日から同国で都市封鎖措置が取られて以降、書斎からオンライン通話で世界のカトリック信者に向けて祝福をし、無人の同広場に向かって同様の祝福を継続。
(注)サン・ピエトロ広場:バチカン市国南東端にあるカトリック教会の総本山、サン・ピエトロ大聖堂の正面にある楕円形の広場。ジャン・ロレンツォ・ベルニーニの設計により、1656-67年に建設。4列のドーリア式円柱による列柱廊と140体の聖人像に囲まれた広場の中央にオベリスクが立つ。 ベルニーニは広場を、幅240メートルもある巨大な楕円形として完成させた。
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