PAJによる5カ月による調査で、気候変動懐疑論の大立者であるライデン大学。物理化学の名誉教授、フリッツ・ベッチャー (2008年死去)は、1989－1998年の期間にシェル社や他の多国籍企業から45万ユーロ（＝5400万円）以上を受け取っていたことが判明した。...

PAJによる5カ月による調査で、気候変動懐疑論の大立者であるライデン大学。物理化学の名誉教授、フリッツ・ベッチャー (2008年死去)は、1989－1998年の期間にシェル社や他の多国籍企業から45万ユーロ（＝5400万円）以上を受け取っていたことが判明した。

なお、フリッツ・ベッチャー名誉教授は、1968年に、科学者と経済学者を集めて経済成長の限界など、人類の将来について議論するローマクラブの創立者の1人であった。

シェル・報告によると、フリッツ・ベッチャー名誉教授は、企業からの資金援助を受けて、数々の著書、報告書や意見書を著わす一方、気候変動懐疑論者の世界的ネットワークを立ち上げた。

フリッツ・ベッチャー名誉教授は、地球上の温室効果説は、神話に過ぎず、CO2ガスは、危険でなく、逆に植物に恩恵を与えていると主張した。

オランダの日刊紙、デ・ボルククラントは、名誉教授の気候変動懐疑論の主張と企業援助を受けて政府へ環境軽視させるように仕向けた運動は、オランダが環境重視政策に着手するのを遅らせる原因となったと批判している。