調査を実施した
『ワシントン・ポスト』の発表を受けて、
『CNN』や経済誌
『フォーブス』、政治専門紙
『ザ・ヒル』などのメディアがその内容を報じている。同調査は1月2~8日、全米で無作為に選んだ18歳以上でヒスパニック系以外の黒人(アフリカ系米国人)の成人1,088名を対象にインターネット経由で実施された。
同調査では、黒人の83%が、トランプ氏を人種差別主義者と見なしており、米国の差別主義の問題を拡大することに寄与したと考えていることが分かった。...
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調査を実施した
『ワシントン・ポスト』の発表を受けて、
『CNN』や経済誌
『フォーブス』、政治専門紙
『ザ・ヒル』などのメディアがその内容を報じている。同調査は1月2~8日、全米で無作為に選んだ18歳以上でヒスパニック系以外の黒人(アフリカ系米国人)の成人1,088名を対象にインターネット経由で実施された。
同調査では、黒人の83%が、トランプ氏を人種差別主義者と見なしており、米国の差別主義の問題を拡大することに寄与したと考えていることが分かった。また、黒人のトランプ氏の支持率はわずか7%で、90%がその仕事ぶりを評価せず、58%が同氏の大統領としての振る舞いは、米国の黒人にとって「非常に悪い」と回答した。
トランプ大統領は、2017年に南部バージニア州で発生した白人至上主義者らと反対派が衝突した事件について、両方が悪いとコメントし批判を浴びた。昨年は、議会の非白人系の女性議員らに「出身国に帰れ」と発言し、米下院は大統領の言葉は差別的であると非難する決議を行っている。しかし、トランプ氏は、その公的・私的な発言をめぐり、人種差別主義者であると批判されていることについては、強く反発している。
調査ではさらに、黒人の65%が、現在は米国の黒人でいることが「悪い時期」であると感じており、77%が白人にとっては「良い時期」であるとしている。しかし、同時に黒人の65%は、自身の生活について、楽観的な見通しを持っていることも判明した。
トランプ氏は、頻繁に自らの政権の実績と自賛するが、黒人の失業率は5.5%と史上最低水準にまで低下している。しかし、調査した黒人の77%は、同氏の貢献度はほんの一部または殆どないとして、その評価は否定的だった。その背景には、オバマ前政権時代、同失業率は2010年の16.8%から、政権末期に7.5%にまで改善していたという事実がある。また、現在株価は最高値を更新し続けているが、54%が資産状況に変化はないと答えた。
トランプ氏が2016年の大統領選挙で獲得した黒人票は、当時の出口調査によると、全体の8%のみにとどまった。黒人有権者にとって、今年11月の大統領選挙で投票するのにふさわしい候補としては、民主党のジョー・バイデン氏が48%でトップだった。
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