サウジアラムコが新規公開（IPO）した株数は、自社が保有している株数の1.5％に過ぎないが、株式総額で256億ドル（＝約2.81兆円）となり、世界一の記録となった。

ちなみに、これまでのIPOでの株式総額の世界記録は、中国のネット販売巨大企業であるアリババが、2014年に打ち立てた250億ドル（＝約2.75兆円）であった。...

サウジアラムコが新規公開（IPO）した株数は、自社が保有している株数の1.5％に過ぎないが、株式総額で256億ドル（＝約2.81兆円）となり、世界一の記録となった。

ちなみに、これまでのIPOでの株式総額の世界記録は、中国のネット販売巨大企業であるアリババが、2014年に打ち立てた250億ドル（＝約2.75兆円）であった。

株価上昇10％でサウジアラムコの保有株式総額は、1.88兆ドル（＝約207兆円）であるが、さらに上昇が続けば、サウジアラムコ社の保有株式総額が、2兆ドル（＝220兆円）さらにはそれ以上になる。　

この株価上昇で国営石油会社のサウジアラムコの資産価値が上がることは、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン（MBS）王太子（34才）の以前からの目論みであった。

MBS王太子は、サウジアラビアの経済が石油産業に偏りすぎているのを何とか是正したいと考えており、今回の金融市場への参入も政策の一部で、さらにサウジアラビアの観光開発にも力を注いでいる。