なお米国政府は、これまでシリア北東部のクルド軍に留置所に拘束している数千人のIS逮捕者の自国への送還を連合軍参加国に常々要求してきた。

しかし、最近のトルコのクルド軍に対する攻撃で、連合国メンバーの諸国ではIS逮捕者が脱走する危惧が高まっている。...

なお米国政府は、これまでシリア北東部のクルド軍に留置所に拘束している数千人のIS逮捕者の自国への送還を連合軍参加国に常々要求してきた。

しかし、最近のトルコのクルド軍に対する攻撃で、連合国メンバーの諸国ではIS逮捕者が脱走する危惧が高まっている。

米国のテロ対策担当官、ナサン・セールズは、「まだ時間的余裕のあるうちにIS逮捕者の自国への送還を緊急に行う必要がある。」と連合国メンバーの代表に迫ったが、多くの国の反対により協議は物別れに終わった。

フランスのル・ドリアン外相は、米国にIS逮捕者は、犯罪を犯した国の近くで裁かれるべきだとするこれまでの主張を繰り返した。

さらに、米国に対し、シリアのIS逮捕者の脱獄者が出ないように、留置所の管理を徹底することを強く要求した。

なお、米国は現在、シリア北東部に600人の兵士を駐屯させ、IS逮捕者の留置所の警護や油田の管理に当たらせている。