ワシントン・ポストの11日の報道を受け、
『ブルームバーグ』や
『CNN』など多くのメディアがその内容を伝えた。ヘイリー前国連大使の回顧録、”With All Due Respect”(「お言葉を返すようですが」の意)は12日に発売となる。トランプ大統領は10日、ツイッターにヘイリー氏の幸運を祈ると投稿し、自身のフォロワーらに同氏の本を推薦した。
ワシントン・ポストは、ヘイリー氏の回顧録をいち早く入手し、当時のレックス・ティラーソン国務長官とジョン・ケリー首席補佐官が、トランプ大統領に密かに抵抗した際の出来事などについて、その記述内容を報じている。...
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ワシントン・ポストの11日の報道を受け、
『ブルームバーグ』や
『CNN』など多くのメディアがその内容を伝えた。ヘイリー前国連大使の回顧録、”With All Due Respect”(「お言葉を返すようですが」の意)は12日に発売となる。トランプ大統領は10日、ツイッターにヘイリー氏の幸運を祈ると投稿し、自身のフォロワーらに同氏の本を推薦した。
ワシントン・ポストは、ヘイリー氏の回顧録をいち早く入手し、当時のレックス・ティラーソン国務長官とジョン・ケリー首席補佐官が、トランプ大統領に密かに抵抗した際の出来事などについて、その記述内容を報じている。
ヘイリー氏は、両氏は自分に対し「大統領は自分が何をしているのか分かっていない。」「大統領に服従しないのではなく、国を救おうとしている。」などと打ち明け、大統領の政策を阻止する試みに加担するよう誘ってきたが、これを拒否したと記している。
回顧録には、ある時ティラーソン氏が、もしトランプ氏の政策が阻まれなければ、人々が死ぬことになるとヘイリー氏に警告したエピソードも記述されている。しかし、ヘイリー氏は、ホワイトハウスの他の当局者らが、トランプ大統領の外交政策上の決定を阻止あるいは遅延させようとした場合でも、大統領の判断の多くを支持すると答えたという。
ヘイリー氏は、10日朝に放送された米CBSテレビの番組インタビューで、ティラーソン氏とケリー氏の大統領の決定を覆す試みを「不快」であると表現した。「大統領に自分の意見との違いを説明しに行き、大統領のすることが気に入らなければ辞任すべきだった。」として、「大統領の政策を阻止することは、実に極めて危険なことだ。そして、憲法に反し、米国民が求めていることにも反する。不快なことだ。」と語っている。
ヘイリー氏は新著で、ティラーソン氏は「人を疲れさせる」横柄な人物、ケリー氏は自分の大統領への接近に疑念を抱いていたと評した。ワシントン・ポストはティラーソン氏にコメントを求めたが返答なく、ケリー氏も詳細な言及は避けたが、大統領が事前に十分な情報を得て決定が下せるよう、政府全体から最善で最もオープン、合法的、倫理的な助言をすることが、トランプ氏への反逆になるのであれば、確かにその通りだろうと述べた。
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