米メディアが、米高官の話として、首都のホワイトハウス等機密情報を扱う複数個所で、イスラエルのものとみられる携帯スパイ装置が発見されたと報じた。イスラエル側は「真っ赤なウソだ」とし、トランプ米大統領は「考えられない事だ」と共にスパイ疑惑を否定している。
9月13日付
『ロイター通信』は「イスラエルがホワイトハウスの近くに傍受装置を仕掛けたとの報道、ネタニヤフ首相は否定」との見出しで以下のように報道している。
首都ワシントンでホワイトハウスなどの機密機関の近辺に、イスラエルの監視装置が設置されていたのが見つかったとの報道について、イスラエルのネタニヤフ首相や外務相はこれを全面的に否定している。「ポリティコ」が関係する米国高官3名の話として12日に報道した。...
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9月13日付
『ロイター通信』は「イスラエルがホワイトハウスの近くに傍受装置を仕掛けたとの報道、ネタニヤフ首相は否定」との見出しで以下のように報道している。
首都ワシントンでホワイトハウスなどの機密機関の近辺に、イスラエルの監視装置が設置されていたのが見つかったとの報道について、イスラエルのネタニヤフ首相や外務相はこれを全面的に否定している。「ポリティコ」が関係する米国高官3名の話として12日に報道した。米政府は携帯電話がイスラエルによって仕掛けされたものである可能性が高いとしている。
このスパイ疑惑により、米国とイスラエルの外交関係に影響が出る可能性もある。ネタニヤフが政治生命を掛けている来週17日のイスラエルの総選挙で続投が決まれば、ヨルダン川西岸の併合を、米国と協力し、開始すると誓った数日後にこの疑惑が浮上した。同首相はロシアのソチに向かっており、そこでプーチン大統領と会談する予定。
昨年ニューヨークタイムズ紙が中国とロシアがトランプ氏の私的電話を傍受していたと報道。米高官はトランプ大統領が機密情報を安全が確認されていない携帯電話で話していることに懸念を示していた。
同日付ロシア『スプートニク』は「イスラエルがホワイトハウスを傍受していたとの疑惑に”考えられない“とトランプ」との見出しで以下のように報道している。
木曜朝「ポリティコ」が米高官の話としてイスラエルのスパイ疑惑を報道。これについてトランプ大統領は「イスラエルが傍受していたとは思わない。本当に信じがたいことだ。」としている。ネタニヤフ首相は、「イスラエルは米国へのスパイ活動などやっていない。以上だ。」と疑惑を否定した。
ここ数年、首都ワシントン近辺で数台発見された. スティングレイ(Stingray)と呼ばれる携帯スパイ装置は、イスラエル政府のものである可能性があるという。同装置は、圏内の携帯電話基地局のように機能し、アンテナを通してデータを追跡でき、録音や再生が可能だという。FBIのスパイ対策部門が、このStringRayの製造国、製造年度、交信相手などの調査を行っているという。米国でも、FBIがトランプの元顧問弁護士などの携帯電話の調査に同じ装置を使っていた。2016年の監視委員会報告書では、当時米政府が400台ほど所有していたと報告しており、規制への動きがあった。
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