東京電力福島第一原発の汚染水処理問題について、外務省がこの程、在日大使館・領事館関係者宛に説明会を開いた。メディア向けに発表したのは初めてであったことから、外電も詳しく報じている。但し、内容について非公開とされていることから、外電も外務省発表どおり、“汚染処理水の海洋放出についての抗議は出なかった”と言及している。なお、最も厳しく対応している韓国では、今のところ目立った報道はみとめられない。
9月4日付米
『ABCニュース』(
『AP通信』配信):「日本、福島原発汚染水問題懸念払拭のため在日外交官向けに説明会開催」
外務省は9月4日、在日大使館・領事館関係者を集めて、東京電力福島第一原発汚染水の処理問題について説明会を開催した。
同省は、汚染水処理について安全性に問題があるとの噂を否定するためだと強調している。
東京電力が先月、高濃度の放射性物質を含む汚染水を保管するタンクが2022年に満杯になると説明したことから、日本との関係が悪化している韓国から、汚染水処理の安全性について問題視する声が上がっている。...
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9月4日付米
『ABCニュース』(
『AP通信』配信):「日本、福島原発汚染水問題懸念払拭のため在日外交官向けに説明会開催」
外務省は9月4日、在日大使館・領事館関係者を集めて、東京電力福島第一原発汚染水の処理問題について説明会を開催した。
同省は、汚染水処理について安全性に問題があるとの噂を否定するためだと強調している。
東京電力が先月、高濃度の放射性物質を含む汚染水を保管するタンクが2022年に満杯になると説明したことから、日本との関係が悪化している韓国から、汚染水処理の安全性について問題視する声が上がっている。
同原発では、核燃料を冷やす水や山側からの地下水が大量に発生しているが、放射性物質が取り除けない汚染水100万トン余りを、同構内の1,000基近くのタンク内に保管している。
経済産業省の福島原発事故対応室の羽田由美子調整官は同説明会の冒頭、福島原発事故後に関わる風評被害を払拭するため、科学的かつ正確な情報を開示することが大変重要と考えると述べた。
福島原発事故発生から8年余りが経過するが、日本は未だ汚染水をどう処理するのか結論を出せないでいる。
目下、政府主導の有識者会議で、海洋放出を含めた5つの選択肢について議論していることが、韓国を含めた22ヵ国・地域の外交官向けに説明されたという。
国際原子力機関(IAEA)や日本原子力規制委員会の原子力専門家は、処理水を希釈して海洋投棄することが科学的にも財政的にも最も現実的な解決策だとしているが、福島県の地元漁師や農家らは、再び風評被害に曝されるとして反対している。
同日付英国『ロイター通信』:「日本、福島原発汚染水処理について結論は出ていないと在日外交官向けに説明」
今回の在日外交官向け説明会に先立つ先月、日本との関係が悪化している韓国が、在韓国日本大使を呼び出して、福島原発汚染水処理問題について説明するよう求めている。
しかし、外務省高官は記者団に対して、韓国から問題提起されたからではなく、かかる在日大使館・領事館関係者向けの説明会は、事故発生後間もない2011年より実施しており、今回で100回余りとなると説明した。
なお、同高官は、米国及び韓国を含む22ヵ国・地域から27人が同説明会に出席したが、説明内容への抗議や要求などは出されなかったと付言した。
同日付ロシア『RT(ロシア・トゥデイ)』テレビニュース:「日本、福島原発汚染水の処理方法についての結論は未だと説明」
9月4日に開かれた、在日大使館・領事館関係者向けの説明会では、8月に行われた有識者会議での検討会の状況が説明された。
処理方法についていくつかの選択肢があるが、依然健闘段階で結論はまだ出ていないという。
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