月曜日に発生した熱帯低気圧バユーは火曜日、アラビア海でハリケーン級(風速120㎞を越える)に発達した。
同熱帯低気圧は以後36時間、勢力を強めながら北へ向かうと見られ、ここ数十年でインド北西部を襲う最大規模の熱帯低気圧となる見込みだ。
同熱帯低気圧はムンバイの西200㎞を水曜日通過し、木曜日グジャラトに上陸すると見られる。
火曜日遅くの合同台風警報センターの予報では、上陸時の風速は175㎞となる恐れがある。...
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月曜日に発生した熱帯低気圧バユーは火曜日、アラビア海でハリケーン級(風速120㎞を越える)に発達した。
同熱帯低気圧は以後36時間、勢力を強めながら北へ向かうと見られ、ここ数十年でインド北西部を襲う最大規模の熱帯低気圧となる見込みだ。
同熱帯低気圧はムンバイの西200㎞を水曜日通過し、木曜日グジャラトに上陸すると見られる。
火曜日遅くの合同台風警報センターの予報では、上陸時の風速は175㎞となる恐れがある。これは大西洋のハリケーンのカテゴリー2と3の境界線と等しい。
強力な熱帯低気圧はこの時期、アラビア海最北部ではほとんど発生しない。グジャラト州にハリケーン級の嵐が上陸するのは20年ぶりだ。
熱帯低気圧バユーに関する予報が正しければ、1998年、風速195㎞の熱帯低気圧で1万人が亡くなって以来、もっとも強い熱帯低気圧が同地域を襲うこととなる。
この熱帯低気圧を念頭に置いて、インド軍および政府は、インド国家災害対応部隊の人員を火曜日、派遣した。
漁民は熱帯低気圧の到達に先立つ時化について、また海岸付近の住民は最大2mの高潮への備えるよう警告を受けた。高潮が発生した場合、グジャラト州カッチ地区の低地地帯は冠水する恐れがある。
インド気象局は200㎜を越える非常に激しい降雨と時速135㎞を越える強風がグジャラト州の海岸に発生する可能性があると警告している。
今回は今年に入って2度目の熱帯低気圧の脅威で、5月初めにはファニーに襲われている。
ファニーはオリッサ州の町プリー近辺を襲い、時速240㎞の強風はハリケーンのカテゴリー4に当たる。
ファニーで、主に倒木や崩れた壁により数十人が亡くなったが、オリッサ州の百万人以上が避難したため、死者数は比較的少なくすんだ。
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