実際、この作品は2年の近く行方不明だったが、6月10日、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子のヨットにあると匿名の情報源がアートネットのコラムニスト、ケニー・シャハター氏に語った。
この絵は2017年にオークションでの最高落札額の記録を更新し、数か月憶測が飛び交った後、サウジアラビアのバッダー・ビン・アブドゥラ・ビン・ムハンマド・ビン・ファルハン・アル・サウド王子が、王国の議論を呼んでいる支配者ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子に代わって、購入したことがわかった。...
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実際、この作品は2年の近く行方不明だったが、6月10日、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子のヨットにあると匿名の情報源がアートネットのコラムニスト、ケニー・シャハター氏に語った。
この絵は2017年にオークションでの最高落札額の記録を更新し、数か月憶測が飛び交った後、サウジアラビアのバッダー・ビン・アブドゥラ・ビン・ムハンマド・ビン・ファルハン・アル・サウド王子が、王国の議論を呼んでいる支配者ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子に代わって、購入したことがわかった。
その後、アラブ首長国連邦の事実上の指導者で、同国最大のソブリン・ウエルス・ファンドの長そして強い軍人であり、ニューヨーク・タイムズが「恐らく間違いなく、アラブで最も力のある指導者」と呼ぶ、アブダビのムハンマド・ビン・ザイード王子の手に渡った。
買い手が明かになってすぐに、絵は消えた。この作品はルーヴル・アブダビ美術館に昨年の9月展示されると見られたが、展覧会が不可解にも延期された。
この絵がどこにあるか、いままで不明であった。
どうやら、皇太子が海外の観光客が訪れるよう、美術館を含め、ウラー地区の再開発を完了するまで、絵はヨット(ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子がロシアのウォッカ業界の大立者から5憶6千5百万ドルで買った)に置かれるようだ。
しかし、絵がどこにあったかは問題の半分でしかない。実際、サルバトール・ムンディが隠されていた時期にも、作品の出処について熱い議論が交わされていた。
最初から、絵の来歴は常に変わっていた。この絵はルイジアナ州バトンルージュの一家が1958年にロンドンにおいて120ドルで購入し、その後5つの別々の部分から作り直すことを含めた大変な修復作業を経て、2011年のロンドン、ナショナルギャラリーでのダヴィンチ展でデビューしたことを、ウォール・ストリート・ジャーナルは昨年9月明らかにした。
今年初めのデイリー・テレグラフの記事では、ルーブル美術館は、この絵はダヴィンチ本人ではなく、「レオナルドダヴィンチの工房」の作品としている。一方、メトロポリタン美術館のカルメン・バムバッハ博士は、この絵は「レオナルドダヴィンチの助手のジョヴァンニ・アントーニオ・ボルトラッフィオ」がほとんどを描いたもので、ダヴィンチはほんの少し修正を加えただけだろうと度々主張している。
クリスティーズは、この絵はレオナルドダヴィンチの直筆で1500年ごろ描かれたものだという主張を変えていない。いずれにしろ、もし公開されるときが来るとすれば、それまで海水がかかることのないように願いたい。
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