『ワシントン・ポスト』、
『グランド・フォークス・ヘラルド』(ともに米国)などが報じた。
バチカンのアメリカ大使を辞任したヴィガーノ大司教は、フランシスコ法王が性的虐待者を黙認したとして退位を要求する爆弾宣言の手紙を書いた。
この手紙が公になると、ヴィガーノ大司教は電話を不通にし、友人に姿を隠すといい、教会は堕ちるにまかせるといった。
9か月後、姿を隠してから初めての長時間のインタビューでのコメントが暗に示すところでは、身を隠したとはいえ、フランシスコ法王時代のもっとも攻撃的な批判者としての役割を続けていて、名誉ある反逆者として、もしくは彼を批判するものがいうように、自分が嫌いな法王を攻撃するイデオロギーの戦士として行動している。...
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『ワシントン・ポスト』、
『グランド・フォークス・ヘラルド』(ともに米国)などが報じた。
バチカンのアメリカ大使を辞任したヴィガーノ大司教は、フランシスコ法王が性的虐待者を黙認したとして退位を要求する爆弾宣言の手紙を書いた。
この手紙が公になると、ヴィガーノ大司教は電話を不通にし、友人に姿を隠すといい、教会は堕ちるにまかせるといった。
9か月後、姿を隠してから初めての長時間のインタビューでのコメントが暗に示すところでは、身を隠したとはいえ、フランシスコ法王時代のもっとも攻撃的な批判者としての役割を続けていて、名誉ある反逆者として、もしくは彼を批判するものがいうように、自分が嫌いな法王を攻撃するイデオロギーの戦士として行動している。
バチカンはヴィガーノ氏に公式にはほとんど回答していない。広報担当者はこの件へのコメントの要求に応じていない。
しかし法王は先月初めて、ヴィガーノ氏の夏の手紙に回答した。法王は、テオドール・マカリック元枢機卿の不行跡について「なにも、まったくなにも」知らないし、2013年にヴィガーノ氏が法王に個人的にマカリック元枢機卿について警告したことは思い出せないといった。
マカリック氏はバチカンの手続きで未成年および成人に対する宗教上の罪で有罪となり、2月、聖職を奪われた。
78歳のヴィガーノ氏は、自分の手紙により注目を集めた2年前に引退したが、生涯を教会に捧げ、バチカンの内部で主要な官僚的な役職を務め、外交官としていくつかの国でバチカンを代表していた。
ヴィガーノ氏の手紙はマカリック氏の事件だけに焦点を当てていたが、それは内部の腐敗、虐待における同性愛の役割、そしてフランシスコ法王が教会の堕落を先導しているのかどうかをめぐる、より広範で熾烈な闘争のきっかけとなった。
カトリックの伝統主義者、一部の司教や枢機卿だけでなく、専門家、ジャーナリスト、そして信仰の日々のメンバー 、を含むグループにとってヴィガーノ氏は、身を隠しているものの、尊敬されるシンボルとなってる。
世界のカトリック教徒の多くは、長い間短気とバチカン内部での対立で知られているヴィガーノ氏を信頼していないし、性的虐待を止めることにも興味がないと感じている。彼らはヴィガーノ氏が不正行為で訴えられたミネソタ大司教への調査を押しつぶそうとしたことを示している文書があるとしている。ヴィガーノ氏は否定している。彼らはまた、昨年の夏の彼の証言は上層部の同性愛者に対する攻撃の形をかろうじてとったもので、本当の目的は教会を助けるよりもむしろフランシスコ法王を弱めることであったという。
ヴィガーノ氏はウェストバージニア州のマイケル・J・ブランフィールド司教から金を受け取った高位の聖職者の一人で、ワシントン・ポストが今月明らかにした大量汚職スキャンダルで非難された。
ヴィガーノ氏は、補佐官が金を断ると失礼にあたるといったので、それを慈善団体に寄付したといった。
マッカリック氏の事件に関しては、バチカンは10月に文書保管庫の「徹底的な」調査を行い、誰が何を知っていたのかについて明らかにすると誓約した。教会はそれ以来、調査が進行中であるとだけいっている。
フランシスコ法王は、同性愛ではなく、祭司が若い犠牲者を虐待するときに利用する広大な権力の隔たりを強調している。しかしヴィガーノ氏のような人々は、聖職者虐待の被害者の80%が男性であり、それらの大多数が14歳以上であるという点を上げている。
「圧倒的な証拠を考えれば、虐待や若者を扱う事件について「同性愛」という言葉がバチカンの最近の公式文書の中に一度も現れなかったことは驚くべきことであるとヴィガーノ氏は書いている。
ヴィガーノ氏は今フランシスコ法王が悔い改めることができるという可能性を残し、「彼が彼の過ちを認めずに許しを求めることを拒むならば」法王は辞任すべきだという。
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