これはオーストラリアのふたつの環礁からなるココス諸島の海岸でのプラスチック汚染調査からの限定的な報告である。
最新の調査によると、推定4億1千4百万個のプラスチック破片が離島に散乱している。そして破片の大部分は表面の下に埋まっている。しかし、これすら過小化評価しているだろうと5月16日の電子ジャーナル、サイエンティフィック・リポーツで研究者グループが報告した。
それにもまして、今回のプラスチックは表面下に埋まっているが、多くの世界的な調査は、表面下は調べておらず、全世界のプラスチック汚染の量は以前から考えられてきたものより多いだろうとしている。...
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これはオーストラリアのふたつの環礁からなるココス諸島の海岸でのプラスチック汚染調査からの限定的な報告である。
最新の調査によると、推定4億1千4百万個のプラスチック破片が離島に散乱している。そして破片の大部分は表面の下に埋まっている。しかし、これすら過小化評価しているだろうと5月16日の電子ジャーナル、サイエンティフィック・リポーツで研究者グループが報告した。
それにもまして、今回のプラスチックは表面下に埋まっているが、多くの世界的な調査は、表面下は調べておらず、全世界のプラスチック汚染の量は以前から考えられてきたものより多いだろうとしている。
科学者らは27島のうち7島を調査したが、これはココス諸島の陸地全部の88%に当たる。
そして238トンのプラスチックが散乱していると推定した。これらの破片の4分の1はストロー、バッグや歯ブラシなどの使い捨てのものだ(およそ37万3千個)。また研究者らは97万7千足の靴も特定した。
見つかった破片の93%は、その多くは微細な破片だが、実際には表面下に埋まっていた。しかし砂を10㎝しか掘っておらず、また破片が多いといわれている浜でいけなかったところもあるため、この数時は控えめなものだろうと主著者のタスマニア大学の科学者ジェニファー・レイヴァース氏はいう。
「プラスチック汚染は大洋の至る所にあり、地球を循環しているプラスチックごみの量についての客観的な見解を得るのに離島は理想的な場所だ」とレイヴァース氏はいう。
今回の研究者グループは2017年、南太平洋の無人の離島であるヘンダーソン島が世界で最も汚染されていること明らかにした。
プラスチック生産はこの10年で飛躍的に増加した。過去13年間だけでも過去60年間で生産したプラスチック全量の半分を生産している。最新の推定では5兆2千5百億のプラスチック破片が太洋にあり、この数は天の川銀河の星の数より多いという。
砂浜の10㎝下までに埋まっているプラスチック破片の量は、表面の表れているものの26倍以上だとレイヴァース氏らはいう。「このことは、多くが地表だけに焦点をあてている世界的なプラスチック破片調査は、プラスチック破片の堆積量を酷く過小評価していることを示唆している」
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