国籍のある国民とは違い、未国籍者は限られた権利しか持たない。未国籍者は教育、就職、医療などの権利を奪われている。出生を登録しないと身分が保証されない。これが何百万というロヒンギャの人々が置かれている立場である。1982年隣国のミャンマー政府がロヒンギャの人々の国籍を奪った。彼らの多くはミャンマーでの殺人と迫害を逃れ、バングラデシュの都市コックスバザールに避難している。
―状況を改善―
90万人以上のロヒンギャ難民の多くにとって、状況は改善されようとしている。...
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国籍のある国民とは違い、未国籍者は限られた権利しか持たない。未国籍者は教育、就職、医療などの権利を奪われている。出生を登録しないと身分が保証されない。これが何百万というロヒンギャの人々が置かれている立場である。1982年隣国のミャンマー政府がロヒンギャの人々の国籍を奪った。彼らの多くはミャンマーでの殺人と迫害を逃れ、バングラデシュの都市コックスバザールに避難している。
―状況を改善―
90万人以上のロヒンギャ難民の多くにとって、状況は改善されようとしている。国連難民高等弁務官事務所によると、27万人以上のロヒンギャ難民の登録作業が完了し、初めて身分証明書を手にしたという。
国連難民高等弁務官事務所のアンドレ・マヘチッチ報道官は身分証明書には写真と名前、出生日、出生地の基本情報が記載されているという。また出生国はミャンマーと表記されている。
「今回の登録作業の最も重要な目的は人道主義の観点から、彼らの権利を保証し、その滞在を統制し、詳細な情報を得ることで、この多人数の難民によりよい援助を提供できるようにすることだ。」とマヘチッチ報道官は語った。
マヘチッチ報道官は、国連難民高等弁務官事務所とバングラデシュ当局は、11月までにすべての難民の登録作業を完了させたいと考えていると語った。
身分証明書を持つことで、いろいろな恩恵が得られると彼はいう。
-援助目標を設定―
マヘチッチ報道官は、この情報により、援助機関が女性や子供だけの家族や体の不自由な人など緊急の援助が必要な人を優先した援助目標を設定ができるようになるという。モンスーンの季節が近づいているが、登録データは、モンスーンで離れ離れになった家族を再会させることに役立つだろう。
マヘチッチ報道官によれば、難民は密輸業者に搾取されているという。身分証明書はこうした違法な取引を当局が取り締まる役に立つという。
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