【Globali】
習近平国家主席;中国経済成長減速が顕著な中、リーマン・ショックのような未曾有のリスクに最大限の注意を払うよう政権幹部らに檄【米・中国メディア】(2019/01/22)1月20日付Globali「中国経済成長減速で労働者階級に打撃、ただ、一部米メディアは米中貿易紛争ではなく共産主義が元凶と論評」で報じたとおり、中国の景気後退は特に労働者階級等の弱者にしわ寄せが来ている。そこで、習近平(シー・チンピン)指導部としては、国内の無用な反発、政権批判を抑えるためにも有効な景気刺激策が必須である。ただ、2008年のリーマン・ショック発生時、巨額の景気刺激策を発動し、世界金融危機の自国への波及を阻止することに成功したものの、その際に負った巨額債務が大きな足かせになっている。そこで習国家主席は、閣僚や地方政府幹部を前に、再び起こるかも知れぬ世界金融危機等未曾有のリスクに十分備えるよう檄を飛ばした。
1月21日付米『ロイター通信』:「習国家主席、“ブラック・スワン”に最大限の警戒をするよう訓示」
中国国営『新華社通信』は1月21日、習近平国家主席が同日、閣僚や地方政府幹部を前にして、“ブラック・スワン(注1後記)”や“灰色のサイ(注2後記)”などの世界規模の危機に十分備えるよう檄を飛ばしたと報じた。 習氏はまた、理想の範囲内で改革開放政策を継続していくとしながらも、今後政策の立案に当っては、金融市場への影響度合いを慎重に評価した上で対応していく必要があるとも説いた。...
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